そういえば、しばらく「くら寿司」のフェアをレビューしていなかった気がする。年末に向けて何かやってるのだろうかと思い、公式HPをチェック。

すると、12月17日から「かにとうにフェア」を開催していた。ほう、カニとウニとはなかなか魅力的ではないか。と言うことでさっそく食べに行ってみたところ、カニでもウニでもない、まさかのアイツが最強だった。

・14皿

今回オーダーしたのは、全部で14皿。公式HPのフェアのページでピックアップされているもののうち、訪れた店舗で提供されていたものがこれだけだったのだ。


・カニ

まずは目玉のカニからいってみよう。フェア対象商品で最もビッグな扱いをされているもののうちの1つが、この『特盛! こぼれ本ズワイガニにぎり(220円)』。


名前に偽りなしの、立派な特盛具合だ。彩りも鮮やかで、添えられているシソの葉やイクラもいいアクセントとなっている。


正直コスパ的には、この手のフェアだとよくある水準だと思うが、やはり満足感はある。とりあえず食べておいて損はしないだろう。


続いては『本ズワイガニユッケ(110円)』。


なるほどね。韓国料理みたいなフレーバーだ。単体の料理としてウマい。ただ、ズワイガニのフレーバーは微妙にかき消されている感。

カニを求めて食べるものではないと思うが、そういうものだと思って食べるならアリ。日本酒とめっちゃ合いそう。パクパクといくらでもイケる。


・ウニ

続いては、フェアの目玉の片割れ『無添加! 厳選うに(110円)』。


ウニが1皿1貫110円というのは良いことだ。多くの場合、ウニは身の形状を保つため、水揚げ後にミョウバンを溶かした海水に漬ける。

味には相応の変化が生じるとされるが、ぶっちゃけ超高級ウニにも使われている。ミョウバンで味が悪くなる云々は、個人的に「電力会社によって音質に良し悪しが出ると考えているオーディオマニア」的な話だと思っている。

もしウニが不味ければ、その原因はミョウバンではなく、その前の品質管理だというのが筆者の考えだ。しかし、味の感じ方というのは精神面の影響もデカい。

同じカレーを普通の皿で食うのと、新品で清潔な、しかし本物の便器で食べるのとでは、きっと後者をマズく感じる人が多いだろうしな。人によってはミョウバンの使われたウニが、便器カレー的なものなパターンもあるのだろう。

何にせよ、このくら寿司のウニは無添加だそうなので、恐らくミョウバン水にも漬けられていないのだと思う。こだわりのある方はこの機に是非。


2品目のウニは『うにほたてにぎり(110円)』。


ウニとホタテとか、絶対ウマいだろ……! と思って頼んでみたら、やっぱりウマかった。ホタテはかなり小粒だが、味はしっかりしている。


・おススメは

ここから先は、ウニとカニではないものの、フェア対象でウマかったおススメをいくつかピックアップしようと思う。まずは『特大切り! ビントロ(220円)』。


寿司ネタとしてはよくあるため地味かもしれないが、本フェアの中ではトップクラスにウマかった。メインのカニ系やウニ系を差し置いて優勝していたと思う

めっちゃ柔らかく、ムチっとしていてグッド! 2貫で220円なので、コスパ的には相応という気がしなくもないのが惜しい。もう少し切り身のサイズがデカかったら神だったと思う。でもこれは推せる。


そして『極み熟成ふぐジュレポン酢(220円)』だ。


フグが1皿2貫で220円。悪くないと思う。ジュレもちゃんとポン酢の酸味がちゃんと効いていて好印象だ。フグはやはりウマい。


最後は『ねぎ塩甘えびにぎり(110円)』だ。


他とは少し毛色が違うが、ウマかった。寿司としてというよりも、酒のツマミとして的な。ねぎ塩がイイ。シソもイイ。ずっと食べていられる感じだ。この、ねぎ塩風味に甘えびをあえたヤツだけパックで買いたい

という感じで、久しぶりに くら寿司のフェアを食べてみたがどうだっただろう。気になるものはあっただろうか。個人的には、売り切れで『国産天然 とらふぐ(220円)』を食べられなかったのが心残りだ。ウマいのかなぁ。いや、ウマいだろうなぁ。

参考リンク:くら寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼『特盛! 赤えびにぎり(220円)』。ヤケクソ気味な盛り具合に勢いを感じる。バラしてみたら、3尾入っていた。


▼『特大切り! かつお赤身(110円)』。そこまで大きくなかったのが惜しい。でも、かつおの赤身が2貫で110円は高コスパ。


▼『漬けびんちょうまぐろ(110円)』。漬け特有の、弾力のある柔らかさはクセになる。安定したウマさ。


▼『石垣貝(110円)』。食べやすくてスルスルとイケる。


▼『活〆穴子天寿司(220円)』。穴子の天ぷらはウマいと決まっている。サクサク、ホクホクでウマかった。


▼『カニカマ天(110円)』。子供は絶対好きだと思う。ビジュアル的にも、味的にも。


▼『国産ふぐから揚げ(450円)』。9割骨。5個入ってるが、どれも衣の下は骨。小さいのは恐らく背鰭(せびれ)か臀鰭(しりびれ)の付け根で、大きいのは3枚におろしたときの真ん中の部分を揚げたと思われる。


▼フグの骨は噛んでどうなるものではなく、かなり硬くて太い。よって、このから揚げに可食部はほとんどない。骨好きはどうぞ。あとレモンが極小。