地味に面倒くさいのだ。トーストにバターを塗る時、いちいちバターナイフを使って塗り広げるのが。そして使った後のバターナイフを洗わなければいけないことが。

もちろんバターナイフをバターケースに入れっぱなしにしておくというズボラ技もあるが、固いバターを削り取るのはテクニックが必要だし、無理やり塗り広げているうちにトーストに穴を開けてしまうってトラブルだって起きる。

──そんな悩みを一発で解決してくれる超優秀アイテムを見つけたのでご紹介したい。しかも、ダイソーで税込110円!

・バターをスティックのり化できるアイテムだ

さっそく購入した『直ぬりバタースティック』を開封すると、中には4つのパーツが入っていた。側面に書いてある使い方説明書を見ながら組み立てていくと……


①バターを回転台と並べ、同じ太さになるように棒状に切りわける。


②回転台にバターを乗せて、


③回転台ごとケースに入れるのだが……

あれ? ケースの中に空洞が多く、スカスカになってしまった。


よく見るとちゃんと説明書に「200gバターを用意し」との記載があった。150gのバターではぶ厚さが足りず、うまくセットできない場合があるのだとか。

空洞は多いが、今回はこのサイズで進めさせていただく。うまくいってくれ……!


④蓋をかぶせて回転軸を回すと、軸がどんどんバターに刺さっていく。

力はほとんど必要なく、軽く蓋を押さえるだけでOKだ。


以上で出来上がりだ! 試しに回転軸を回してみると、スティックのりみたいに少しずつバターを出し入れすることができた!

これはめちゃめちゃ便利な予感がするぞ……!!


・これ考えた人は天才だろ!

さっそくトーストを焼き、バターを少し突き出してぬってみたところ、

うおぉぉ!!!!


ぬれる! 簡単にぬれるぞ!


バターが硬いケースに包まれた上、真ん中に回転軸が刺さっていることでしっかり強度を持って固定されているようだ。パンにこすりつけてもフニャっと曲がったり引っ込んだりすることなく、まさにスティックのりを紙に塗っているのと同じような感覚で使うことができる。


さらに!


いかにも ぬりにくそうなパンの角にも……


メチャきれいにぬれる!!!!


なお突き出す量が少なすぎると、このようにケースのフチにバターがこびりついてしまうので注意だ。これもスティックのりと同じような感覚だと思っていただければわかりやすいだろう。


このスティックのりケース、素晴らしいことにまだ便利な機能があるのだ。

蓋の側面にあるこのメモリ、なにかって言うと……


バターを突き出して横に並べ、メモリに沿って切りわけることで、手を汚さずにバターを約5gずつカットをすることができる機能なのだ。

ただし、この機能は200gサイズのバターを使った場合の話。150gサイズのバターを購入してしまった筆者の場合、計算上は1メモリあたりおおよそ4.2gのバターが切り取れるはずだ。


自立してくれるため、冷蔵庫のドアポケットに収納できるのも省スペースで素晴らしい。

このバターケース考えた人は間違いなく天才だろ……!


このアイテムを使えば、手が汚れるのは最初にバターを切りわける時だけ。それ以降はまったく手を汚す心配がない上、サラサラっとスマートにバタートーストを作ることができる。

この直ぬりバタースティックを製造しているのは、当サイトでも何度かアイテムをご紹介している小久保工業。100均ファンの間では質の高い名品が多いことで有名なメーカーだ。

さすがKOKUBO、このクオリティで110円とはコスパが高すぎる。今回筆者はダイソーにて購入したが、セリアやキャンドゥなど他の100均でも手に入るので是非ゲットしに行って欲しい!

参考リンク:ダイソー「直ぬりバタースティック」小久保工業
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.