・前ページのあらすじ
小雨が降っていたため、佐藤パイセンを追いかけるのをやめて一人編集部に戻ってきた私(あひるねこ)。そこへ何者かが訪ねてきた!
「コンコンコン」
え?
ま、まさか……
\ ガチャ /
「パン!」
パン……?
「パン!」
「パン!」
「パン! パン!!」
「パン!」
あ、パンダだこれ。
・パンダが来た
タイヤと笹を手にやって来たのは、佐藤英典改めパンダ佐藤だった。これはヤバイ、ヤバすぎる。パンダの鳴き声を「パン」に設定しているあたり、マジモンとしか言いようがないだろう。前回の佐藤犬が可愛く思えるレベル。
薄っすらドン引いていると、パンダ佐藤が私に皿を1枚差し出してきた。これは……ちまき、か。
「パン!」
どうやら一緒に食べようと言っているらしい。見た目の割には優しいのな。それでは一ついただきます。巻いてある笹をはずして……あ、おいしいじゃないですか。ちまきなんて久しぶりに食べたな~。
え!?
まさかのブチギレである。
・キレるパンダ
い、一体どこにキレる要素が……? 戸惑う私をよそに、パンダ佐藤はちまきの笹を指差しながら「パン! パン!!」と怒鳴っている。そうか、パンダにとって笹は食べもの。佐藤は私が笹を残したことに対してブチギレていたのである。
「パン!」
そう言って おもむろに笹を手に取ると……
「パン!」
ワシワシと食べ始めた。
「パン!」
(コレだよコレ!)
まあ、めちゃくちゃ幸せそうだが……
これの何が “べろ” なんだろう?
・何なのか
お酒の類が1本もないどころか、なんか笹食ってんですけどこのおっさん。誰か教えてほしい。“べろ” 云々の前に、一体これは何なのか? パンダ佐藤……いや佐藤さん! いい加減に目を覚ましてくれ。ちまきを巻いてた笹がウマいわけ……
え!?
マ、マジかよ……。
ガチ笹食っとる……!!
・手遅れ
これではもはやパンダというより、歩く狂気である。そして何となくこの先の展開が読めてきたのは私だけではあるまい。佐藤パイセンが今回の記事でやりたかったこと、それは……
「パン!」
(べろべろ)
「パン!」
(べろべろ)
「パン!」
(べろ)
「パン!」
(べろ)
そう、そのまさかである。
「パンべろ」だよ~ん。
本当に申し訳ありませんでした。
– 完 –
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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