2021年12月14日の16時ごろに、ふたご座流星群がピークを迎えるぞ! 見ごろとなるのは、前日の13日の深夜から14日の未明までと、14日の深夜から15日の未明まで。

三大流星群の一つに数えられる、非常にビッグな流星群だ。国立天文台によると、13日の深夜には1時間あたり40から50個! 14日の深夜にも1時間あたり30から40個もの流星が予想されるとのこと。観測に向けて重要なポイントをまとめてお伝えするぞ!

・ふたご座

ふたご座流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」と、1月の「しぶんぎ座流星群」と共に、三大流星群の一つに数えられている。理由はもちろん、観測できる流星の数が多いからだ。

放射点は、ふたご座のカストルのすぐ近く。そこを中心に、夜空全体に流星が発生する。東京を基準にした場合、放射点は18時ごろには東の地平線に顔を出し、翌朝までずっと見え続けている。


つまり、ふたご座流星群を観測するに際して、放射点が昇ってくるのを待つ必要がほとんどないというわけだ。流星の数だけでなく、観測のしやすさでもぶっちぎっている。


・ただし月が

とはいえ13日の日没早々から空を眺めるのは、あまりいい考えではないかもしれない。なぜなら今夜は、上弦を過ぎた少し明るめな月が夜空を照らしているからだ。

早くとも、月が西の空の中腹あたりまで下がる22時から23時以降まで待つのがベター。西にある月を避けて、東の方角を眺めるのがおススメだ。

もちろんパーフェクトなのは完全に月が沈んだ午前2時以降から夜明けまでの時間帯。まあでも平日だし、そこまで夜更かしするのは厳しいという方も多そう。0時ごろでも十分に条件は良いと思う。

観測に際して重要なポイントは、星より明るく光るものを見ないようにしたまま、最低でも15分程度は夜空の暗いエリアを眺め続けることだ。目を慣らさないと、見えるものも見えないので。

かつて別の流星群の夜に、スマホをチラ見しつつ空を見上げながら「見えない」と落胆しているファミリーを見た。しかし彼らの数メートル横で同じ方向の空を見上げていた筆者には、その間にもいくつか見えていた。現場では黙っていたが、原因はスマホだと思う。

スマホの画面は、流星観測のお供としてはまぶしすぎる。スマホはしまい、街灯や車のライトなども一切目に入れないようにして、ひたすら夜空を広く眺め続けよう。星以外の光を目に入れないことと、ほんの少しの忍耐力が流星観測の鍵だ!


・天気は

最後に気になるのが各地の天気。気象庁によると、13日は太平洋側は北から南までほぼ晴れ! 14日には、だいたい13日に晴れだったエリアが西にシフトしていく感じ。


今回は2夜連続で見ごろとなる。今夜の天気が微妙なエリアにも、翌日にリベンジの可能性が残されている。今日と明日の夜は、とりあえず空を見上げて雲の有無をチェックし、晴れていたら流星を待ってみよう! 寒いので、防寒対策は十分に。

参考リンク:国立天文台[1][2]、気象庁
執筆&Photo:江川資具
Screenshots:気象庁