12月のある日、筆者は途方に暮れていた。開催中の『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展におもむき、万札(まんさつ)を宙に飛ばす大人買いをしてきたのだが、戦利品の扱いに困っていたのだ。
吾峠先生の筆致を味わうためにも箱にしまい込むのではなく、きれいに飾りたい。しかし日焼けしたりホコリをかぶったりして劣化するのは耐えがたい。
そういえば、セリアにコレクターズアイテム専用のコーナーがあったような……
・セリアで買ってきた
記憶は正しかった。セリアには多数存在したのである。「ヲタトモシリーズ」「マイコレ」などと名づけられたオタ活&推し活アイテムが! その種類は陳列棚2台を占めるほどで、とても全部は数えきれない。
たとえば「マイコレ A4クリアホルダースタンド」。
公式グッズ定番のクリアファイルは安価なうえに絵柄が複数バージョンあったりして、どんどん増えていくアイテムだ。
ツメに挟み込むだけで、くたくたのクリアファイルがビシッと自立する。
おまけに壁かけ、横置き、縦置き、複数枚の連結まで自由自在! コレクターズ心理をわかってらっしゃる!! そのぶん裏面はごちゃついているけれど飾れば関係ない。機能面に振りきっているところが潔い。
「マイコレ キーホルダーディスプレイケース」は、その名のとおりキーホルダーかけ。
旅先で買い求めたキーホルダーをフックにかけることができたのだが
裏面にまで補助フックがあり、ひもタイプの長尺ストラップにも対応しているのだ。この応用力よ!
「マイコレ ミニ色紙ファイル」は、入場者特典などでも見かける「ミニ色紙」専用で……
袋に入れたままだと絵柄を堪能できないミニ色紙がぴったり入るー!!!!
コラボカフェなどでもランダムアイテムとして配られたりするコースター。紙だから痛みやすく、種類も多くて飾りにくいアイテムだが、この「コレクションケース」なら……
お宝を挟み込むようにして本体を閉じる。
両面のアクリルパネルでしっかりと作品を保護!
しかも複数個を連結できるって……企画者は天才か!!
「ヲタトモシリーズ ミニ色紙コレクションフレーム」は、まさにミニ色紙にぴったりのサイズになっているので
ミニ色紙がシンデレラフィット! 普通の額縁や写真立てではこうはいかないぞ!? 大事に飾っておける(号泣)
・まだまだある
そのほか立てても寝かせても中身が見やすい「マイコレ ディスプレイケース仕切り付」や
いわゆる「アクスタ」「アクキー」を立てられる「アクリルキーホルダースタンド」
トレーディングカードを保護してくれる「プロテクトインナースリーブ」など
かゆいところに手が届く品の数々! ここでご紹介したのはごく一部だ。セリアすっっっご!
素晴らしいっ! いい大人の仕事部屋としては少々イタい空間になったようにも思うが、たぶん気のせいだろう。ちなみに原画展はプレス枠などではなく、自分で事前抽選を突破したガチ参加。
入場者数が厳密に管理されているので鑑賞しやすく、普段の誌面から受けるざっくりと角張った絵柄の印象に反して、実は原稿用紙の隅々まで描きこまれた緻密な原画に感動した。会場では思わず涙。なお、今回の公式グッズは2022年開催の大阪会場終了後、事後販売の予定ありとのこと。
・セリアすごい
セリアのオタ活グッズ(一部、他店でも取り扱いあり)、ひとつのアイテムが横置き・縦置きどちらも可など、とにかく汎用性が高いことに驚いた。扉や棚板を組み合わせるモジュール家具のように、自分好みにアレンジして使えるようになっている。
飾りたいグッズの規格は作品ごとに違うし、レイアウトの好みも人それぞれ。どんなパターンも可能な限りカバーしよう、という心意気が感じられる。
税込110円でこれだけ独創的なグッズに出会えるってすごい! キッチングッズよりも掃除グッズよりも、オタ活アイテムこそがセリアの真骨頂では。
声を大にして叫びたい。セリアさん、ありがとう!!
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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