北海道へ行ったことがある方ならば「ナポリン」という北海道限定のジュースを見たことがあるのではないだろうか。ポッカサッポロが出している100年以上の歴史を誇る道民のソウルドリンク的存在だ。
本州在住である筆者にとってはナポリン自体がなかなか手に入らないレアものであるのだが、先日北海道のアンテナショップにて物色していたところ「ナポリンサワー」なるお酒を発見した。
人気ドリンクのお酒だけに味が気になる。ジュースとの違いはあるのだろうか? ちゃんと美味しく仕上がっているのだろうか?? ということでジュースとお酒、ふたつのナポリンを飲み比べてみたぞ!
・お酒はキリっとしたデザイン
写真左側がお酒のナポリン(税抜160円)右側がジュースのナポリン(税抜150円前後)。公式ウェブサイトによると、残念ながらナポリンサワーは製造終了品のため入手は困難。筆者のように小売店に残っている在庫を購入するのが、2021年11月現在唯一の購入ルートのようだ。
こうして並べて見てみるとパッケージのデザインがかなり違うのが伝わるだろう。
ジュースの方はレトロポップなデザイン、サワーの方は炭酸感がより強く感じられるようなキリっとしたデザインである。購入する年齢層による方向性の違いもあるのだろうが、サワーがお酒であることをひと目で感じ取れるよう配慮をされているのかもしれない。
なによりお酒の方にはリボンちゃんがいないんだもの。
こちらがリボンちゃん
・飲み比べて驚き! 味の違いは…
さっそく飲み比べてみよう! ということでまずはジュースをコップに注いでみる。ビックリするぐらいの鮮やかなオレンジと何にも例えがたい甘い香り。
北海道旅行に行った時を思い出して懐かしくなる。あぁ、早くまた北海道に行きたい!!
続いてお酒を注いでみると、パッケージにも書いてあるように炭酸が強い! 弾ける炭酸と一緒にジュースの時よりも濃い香りが漂うのだが……あれ? 筆者の思い違いでなければコレ、ジュースと全く同じ匂いがするぞ。
改めて並べてみたのだが……
全く同じ色じゃないか??
まずはジュースの方からいただいてみる。シャンパンオレンジをイメージして作られたというナポリン。正直オレンジの風味はまったくしないのだが、軽やかな甘さに炭酸のスッキリ感がよく合うお馴染みの味だ。
以前、北海道在住の方に「ナポリンってどんな味ですか?」と聞いたことがあるのだが、その時に返ってきた答えは「ナポリンは……ナポリンの味ですね」というものだった。
それぐらいには何にも例えがたいナポリンの味。久々に飲んでもやっぱり美味しいな。
続いてサワーを飲んでみよう。
…………????
まったく同じ味や……。
・ナポリンの味をそのまま味わえるお酒だった
正確に言えばサワーの方がより炭酸が強いため、まったく同じというわけではない。が、ほぼ同じと言い切ってしまいたくなるほどに「ナポリン」味であった。
念のために普段全くお酒を飲まない夫にも飲み比べてもらったところ「言われなければ気が付かないかもしれない」というほどに違いが見つからない。
5%とは言え、お酒にすることでアルコール感や風味の違和感が出るであろうことは素人である筆者にも想像がつく。そんな中、交互に飲んで比較してもほとんど違いが見つからないというのは、味への強い拘りがなければ作れないに違いない。
ということでナポリンサワーの味はほとんどナポリンそのもの。ナポリンをお酒として楽しみたい大人のための飲み物であった。
残念ながら製造終了により現在は入手困難品になってしまったが、ナポリン、そして北海道のいちファンとして再販を強く祈っているぞ!