トラック野郎の女神といえば、歌手の八代亜紀さんだ。映画『トラック野郎』シリーズ5作目「度胸一番星」に女性トラッカー役として出演し、トラックドライバーたちのマドンナとして現在まで愛され続けている。そんな八代亜紀さんの芸能生活50周年を記念し……

渋谷PARCO前の公園通り広場に、期間限定で超有名デコトラ「亜紀観音(全国龍虎会)」が展示されていた。そこで今回は現場に来れなかった方のために、現在の亜紀観音の姿をじっくりとご覧いただきたい。マジで凄まじい迫力だったぞ!

・亜紀観音

装飾のギラギラ感が圧倒的なことで知られる亜紀観音。聞くところによると、車両は三菱ふそうの3代目キャンター(1974年式)とのこと。車両自体が古いだけでなく、飾り付けも重いため、最近では限られたイベントにしか登場しない “幻のデコトラ” と言われている。


以前の記事で紹介した「一番星号」の迫力もハンパではなかったが「亜紀観音」も負けていない。激動の昭和を駆け抜けた “伝説的デコトラ” は豪華絢爛そして精巧緻密。歴史の重みを感じる重厚なオーラを漂わせている……まさに昭和を代表するデコトラだ!


ちなみにフロントとリアに装着されている巨大なバンパーのせいで少し見づらいが、ナンバーは熊本県出身の八代亜紀さんだけに「熊本」で「846(やしろ)」。


また車体には『舟唄』『雨の慕情』『なみだ恋』など、八代亜紀さんの名曲の数々が刻まれていた。切ないメロディや哀愁漂うハスキーボイスが、第一次デコトラブーム当時に昭和のトラックドライバーたちから熱狂的な支持を集めたという。渋い。色気も感じるぞ。


なお、デコトラ車両の展示はすでに終了しているが、渋谷PARCOでは八代亜紀さんの芸能生活50周年を記念して館内各所でイベントが催されている。たとえば地下1階の「ユニオンレコード渋谷」では、10月3日まで「八代レコード」となり限定商品等を販売しているぞ。


私も記念にアナログ盤の『舟唄』を500円で購入。亜紀観音と記念写真を撮影してきた。ってか、ジャケットに映る八代亜紀さんはマジで永遠のマドンナである。これは圧倒的女神

というわけで、デコトラ界のレジェンド「亜紀観音」は想像以上にギラギラだった。ロマンが炸裂するデコトラの世界は、世界に誇るジャパニーズカルチャーだとあらためて実感。次にいつ拝めるかわからないが、皆さんも機会があればぜひ実物を見てほしい。やべえぞマジで。


参考リンク:渋谷PARCO「八代レコードに八代亜紀降臨」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼まだまだ写真あります

▼震えるほどの迫力でした

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