お気に入りのYouTubeチャンネルを紹介する「YouTube探訪」。今回は、日本が世界に誇るデコトラの魅力を発信している『全国哥麿(うたまろ)会』を取り上げたい。前回の記事では、激動の昭和時代を駆け抜けた伝説のデコトラ「一番星号」を紹介したのだが、実は……

現在もさまざまなデコトラ、いわゆる “アートトラック” が活躍しているのだ。哥麿会は、日本全国のトラック運転手やデコトラ愛好家が約500人集い、デコトラで被災地支援等を行っている。動画で活動を確認したところ……夜のライトアップがギラギラ過ぎてテンションがブチ上がったでござる。

・全国哥麿会

前回の密着取材で「一番星号」の魅力に取りつかれた私は、各地で開催されている哥麿会のイベントに顔を出すことを決意……したものの、2021年9月12日に福島県南相馬市で行われた『東日本大震災慰霊祭』には参加できず。クッソ〜と残念がっていたら……


哥麿会の田島順市会長から「YouTubeチャンネルでライブ配信をするから見てくれよ」と連絡がっ! なるほど、今は現地に行かずとも “デコトラの迫力” をスマホで楽しめる時代なのか。なぜだか全然気がつかなかったぞ。デコトラは現場で見るものとばかり思っていた。


おかげでなんとか会場の雰囲気を満喫することができたってわけ。いい時代である。そして、1人でも多くの方に同じ感動を味わってもらいたいと思い筆をとった次第だ。


なんでも哥麿会は、2011年の震災直後から東北入りをし、被災地の仮設住宅を巡って援助物資の提供や炊き出し、歌謡ショー等を通じて被災者と交流してきたという。


もしかすると、迫力MAXのデコトラがチャリティーを理由に日本中を爆走するのはけっこう意外かもしれない。しかしこれは、映画『トラック野郎』で菅原文太さん演じる豪快なトラック運転手「一番星」こと桃次郎が、全国で人助けをした精神を引き継いでいるのだ。


──それはさておき、数百台のデコトラが一堂に会する姿はまさに圧巻の一言。普段なかなか見られないデコトラを間近で拝めるのは、哥麿会チャンネルならではと言える。


とくに電飾がギラギラ輝くナイトシーンは必見。これぞ “ジャパニーズエレクトリカルパレード” だと世界に発信すべきだろう。


パラリンピック開会式で注目を集めた今なら、自信を持って「日本の文化芸術」と言えるはずだ。

なお、哥麿会の動画には画質が荒いものも混ざっているが、田島会長曰く「もっと多くの人に楽しんでもらえるよう、試行錯誤を重ねたい」とのこと。これから大注目のチャンネルなので、少しでも興味のある方は登録しておくべし。

そして近くでチャリティーイベントが開催される際には、生の迫力をぜひ味わってみてほしい。あれはマジでビビるぞ。


参照元:全国哥麿会公式ホームページ / 全国哥麿会YouTubeチャンネル,used with permission.
執筆:砂子間正貫

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