日本の伝統衣装、着物。

国内で暮らしていても、実際に着用するとなるとなかなか敷居の高い物である。筆者も七五三や祭りなど、限られた時に着る特別な服というイメージを持っていた。しかし、ある日SNSをチェックしていると……

なんと、デニムで作られた着物があるという情報をゲット。で、デニムってあのデニム!? あまりにも和洋折衷な着物に動揺を隠せない。

これはもう、自分で着て体感してみるしかないな!!


・パーツが多い

今回、着付けのために以下3種類のものを購入した。

デニム着物(税込8525円)

主役。今回は「たゆたふ」の『着物と帯のセット』を楽天市場で購入したが、着物単体であればもう少しお安くなるぞ。


長襦袢(税込2200円)

着物の下に着る、ベースのようなもの。着物に直接肌の汚れが付かないようにする役割も果たす。洗濯機で洗えるポリエステル製なのが嬉しい!


着付け小物セット(税込3520円)


実は筆者、自分で着付けを行うのは今回が初めて。当然着付けに必要な道具も何一つ持っていなかったため、デニム着物と同時に購入した。

最初はネットで必要なものを調べながら1つ1つ注文しようとしていたのだが、こんな便利なものがあると知りすぐさまこちらを購入した。ぶっちゃけ何が必要なのかもよく分かっていない初心者には、大変ありがたい……!

筆者と同じように初めて着付けをするという方には、このようなセット商品をおすすめするぞ。


現代には、YouTubeという大変ありがたいサービスが存在する。着物の着付けに関しても、実際に着物教室に行っているような分かりやすい動画がたくさんアップされていた。その恩恵をたっぷりと受け……


着物ド初心者の筆者でも、なんとかそれらしく着付けを完成させることができた!


身長168cmの筆者がレディースのLサイズを着るとこんな感じ。大きすぎず小さすぎずでちょうどいいサイズ感だった。

一番懸念していた帯も、「かるた結び」という折り紙のようにぱたぱたと折って巻く方法で不器用な筆者でもしっかりと結ぶことができたぞ。

しかし、改めて見るとしわがひどいな……もっと修行しなければ……


・動ける……動けるぞ!!

さて、実際にデニム着物を着てみた感想だが……


普通の着物と何ら変わらないしなやかさ!!


デニムというとGパンのイメージが強く、もっと固く重い感じがするのかもしれないと思っていたのだが、全くそんなことはなかった。

どのくらい柔らかいのかというと、模造刀を抜刀できたり……


今大人気のソーシャルゲーム「ウマ娘」内に出てくる楽曲『うまぴょい伝説』を踊れたりするレベル。


もちろん通常の着物と同じように足の方は大きく動かすことはできないが、デニム着物の柔軟性がお分かりいただけたのではないだろうか。


また、デニム素材だからなのか保温性が非常に高いように感じた。クーラーを効かせた部屋で着用したのだが、少し動くとじわっと汗がにじみそうになったぞ。これは冬に着れば温かく過ごすことができそうだ!


・身近に感じられる着物

今回は和服として着付けを行ったが、デニム着物は素材が素材なだけあって洋服との相性もいい。長襦袢の代わりにタートルネック付きの洋服を下に着る、スニーカーと合わせるなど様々な着こなしができる。

新しいタイプの着物であるため、型にとらわれずに楽しむことができるのが魅力だそう。筆者も今後、寒い時期には部屋着としてこの着物を着てみようかと考えている。

皆さんも、和服を日常のファッションに取り入れるきっかけとして、1セットいかがだろうか。

参考リンク:たゆたふ、楽天市場「着物・半幅帯 選べる2点セット
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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▼タグはこんな感じ


▼裾の調整が難しい……


▼気合を入れてうまぴょいしたら勢いが強すぎた


▼模造刀は木製です

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