新しい商品や見たことのない商品と出会える「b8taストア(新宿マルイ1階)」で、ちょっと気になるアイテムを見つけた。その名はズバリ『noseStick』で、めっちゃ簡単に言うと “スマホに挿して匂いを計測する小型デバイス” なのだが……こいつがちょっと凄そうだ。

数カ月前に新宿店で体験した際には、手のひらを「匂いセンサ」にかざしただけで感情分析が行われた。人間の手のひらは、その時々の状態によって発する物質がビミョーに変化するらしい。「落ち込んでいる」「気が緩んでいる」などの結果が一瞬で表示されて衝撃を受けた。

そして現在『noseStick』は、何を分析しているのかというと……

清潔度がわかるらしい。


どうやら、アルコール消毒前後の清潔度を匂いで測定し「清潔度スコア」が数字で表示されるようだ。たしかに今のご時世、手のひらが除菌されているかどうかはかなり重要。「除菌したつもり」はよろしくない気がする。てことで、実際に体験してみることにした。


さあ果たして、私は今どのくらい清潔なのだろうか。『noseStick』による測定開始ィィイイイイイ!

………………

………………


0点。地味に傷つく。


つづいて、しっかり消毒してから測定する。たしかにアルコール消毒をした後なら匂いの数値に変化が現れるはずだ。


『noseStick』に手をあてて……


さあどうだ……!

………………


99点!


よし、バッチリ「キレイな状態です」とお褒めの言葉をいただきました。やはり数値化されると安心感がある。清潔であることの説得力が増す。これは色々な現場で応用できそうだぞ。


──では、「匂いを見える化」すると、どのような未来が見えてくるのか。担当者の方に話を聞いてみた。


・匂いが見える未来

「口臭チェック」や「赤ちゃんのおむつ交換」くらいなら容易に想像できるだろう。さらに、匂いの見える化・数値化は「食材のコンディション」や「工場等での危険臭気検知」「呼気や体臭による疫病検知」等にも活用できるという。ほほーなるほど。


たとえば、ベテラン農家の方が「今が食べ頃」と説明する果物があるとする。その果物の匂いを数値化しておくことで、新人でも「このくらいが食べ頃なのか」と勉強することができるだろう。時間がなければ、正解を知ってから感覚を磨けばいいのだ。じいちゃんばあちゃんの手料理にも使えそう。

ちなみに『noseStick』は年内の発売を目標としているらしい。今後さらに検知できる「においの種類」のデータをAIに機械学習させて「匂いセンサ」の精度を高めていくそうだ。我々オッサンには加齢臭をスコアで指摘される未来が待っている……かもしれない。震えて待て。


参考リンク:b8ta「noseStick(ノーズスティック)」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼『noseStick』は2021年10月頃まで「b8ta」で出展予定とのことです

▼『noseStick』とは