みんなはドリアンを知っているだろうか? そう、強烈な匂いで有名なあの果物。僕はあれが大嫌いだ。マジで嫌い、滅べばいいのに。

──が、僕と違ってインドネシア人の大半はドリアンが大好物だ。それはヤバいほどに

そして今がまさに収穫期。ってことで、まずは簡単にドリアンがどんなものか紹介するよ。

・それは意外

ドリアンってのはまぁ、トゲトゲで匂いが強烈な果物で有名である。「Duri(トゲ)」があるから「Durian(ドリアン)」、数メートル離れてても分かるくらい臭く、東南アジアでよく食べられてる。

その強烈な匂いゆえ、苦手な人はめまいや吐き気を感じるほど。だが好きな人はこれでヨダレを垂らしてしまう。

なにせこの果物は多くの人が好み、彼らによれば「天からの贈り物」であり、「ドリアンを味わえないなんて人生損してる」のだとか。言い過ぎだと思うけど、実際に聞いた言葉だ。

んで、冒頭に書いた通り、僕はコイツが大の苦手だ。ちょっと匂うだけでも無理、くせー。──だが、僕以外の家族はコイツが大好物である。5人家族でドリアンが苦手なのがなぜか僕だけで、他のみんなは大好物。僕は異端である


──というわけで、やってきたのが「Irham Durian」というドリアン専門店だ。今はドリアンの収穫期だからこういうお店が増えるんだよね。

ここでは様々な種類のドリアンが売っているよ。味の保証付きで、試食してから買うことができる。まぁ、買う前に試食するのがセオリーのようだけど。



匂いは……もちろんくせー。僕はヘルメットを外すのすら怖い。ていうか、ヘルメットしてても匂うけど。


ドリアンはバスケットに入れてセットで売られている。1セットにいろんな種類が入っているようだ。しらんけど。


迷った末、選んだのがこれ。価格はなんとRp200,000(日本円約1800円)、1バスケットにドリアンが5つぐらい入ってる。


もちろん、ここでそのまま食べられる。食べたいときは店員さんがこんなふうにドリアンを切ってくれる。


パカー。香りがすごい、僕にとっては地獄である。


食べてる人に話を聞くと、ドリアンはものすごく甘いようだ。果肉の部分は柔らかくて、ベタベタしているもよう。種はものすごくデカい。


……実は僕も試しに食べてみたかったんだけど、ドリアンの匂いを嗅ぐだけでものすごい吐き気に襲われた。見ていると胸がムカムカして吐き気が強くなっていく。こんなの手が出せんわ。

結局、ものすごい吐き気がしてドリアンには触れられず。ドリアンを楽しんでる家族を置いて、1人で泣く泣く吐き気を抑えながら帰った。

正直に言うと、自分で自分の拒絶反応にビックリだ。この果物が「天からの贈り物」だったら、僕は天から拒まれたのだ。吸血鬼がニンニクを嫌うように、このドリアンは僕の弱点である。ドリアンを首にぶらさげてるヤツがいたら逃げるほかない。



・まとめ

結果としてドリアンを味わうことはできなかったが、1つ収穫があった。それは自分の体とドリアンとの相性は皆無だってこと。

家族は店でドリアン2つ平らげ、残りの3つは家に持ち帰ってきた。よって、家がドリアンの匂いで充満するという地獄になった。

もうドリアンを食べてみようだなんて絶対思わないぜ、まじで死にかけたんだから。

ということで、Sampai Jumpa Lagi!


執筆:アキル
Photo:RocketNews24