置いていないものはないと言っても過言じゃないドン・キホーテではあるが、どうやら兵器も置いているらしい。どういうことかというと、冷凍食品コーナーにある「にんにく6倍ドン引きペペロンチーノ」が名前からしてヤバいのだ。

なんでもニップンとノリで作ったらしく、鼻から抜ける異常なまでのガーリックの存在感が特徴とのこと……だが、ニンニク6倍はいくら情熱で知られるドンキでもやりすぎなんじゃなかろうか。

・ノリで作ったゴキゲンな商品

気になったので実際に商品を購入してみたところ、ノリで作っただけにパッケージの文言から威勢がよく、狂気の片鱗を感じずにはいられない。随分とゴキゲンな様子から察するに、きっとこれは飛ぶやつだ。

ちなみに値段は情熱価格の204円(税込)。容量は340gと大盛りサイズとなっていて、トレイが皿になるタイプでそのままポイできてありがたい。これがわずかな良心というやつか……と思ったところで覚悟を決めて作っていくことにした。

といっても外袋から取り出して透明なフィルムをしたままレンチンするだけなのだが、出来上がったそばから壁にぶち当たってしまった。というのも……

開封したらニンニクの海が広がるものだと予想していたのに、思ったよりもニンニク臭がしない。もっとこう、ニンニクで殺しにくるような店みたいに攻めてくるのかと覚悟していただけに拍子抜けしてしまったのだ。

ただ、もしかしたら私の鼻が腐っている可能性も否定できない。そこで臭いに敏感な空気清浄機に嗅いでもらうことにした。

すると……


シーン……


あれっ、壊れてる? てっきりフル稼働するのかと思ったが、なんと微動だにしないではないか。ニンニク6倍でこんなことってある?

まぁ落ち着け落ち着け、まだ慌てるような時間じゃない。よくかき混ぜてニンニク臭をガッツリ出せば、何かしらのアクションは起こしてくれるだろう。ってことで、麺全体にニンニクをまとわせてみた。すると……



無 反 応


う、うそやろ……。正直ドンキのペンギン(ドンペン)が白目を剥いて気絶するくらい臭くて欲しかったのだが……。ある意味、ここが勝負どころ(撮れ高)になると踏んでいたから思わぬ展開になってしまった。

・口の中にニンニク臭は残る

さては、ニンニク6倍(従来品比)の比率がビックリするほど低い……? そう思うもこのあたりは触れちゃいけないところに触れる、つまり私が消されかねないからこれくらいにしておこう。気を取り直して、本題はここから!

そう、結果よければすべてよしというように、味がよければすべてよしなのだ。肝心のお味、食べてみた感想はどうだったかというと……

まぁ普通に美味しいペペロンチーノである。ニンニクたっぷりのペペロンチーノを食べている感じは十二分にあって、味としても合格点。特徴としてはとにかく辛く、舌がビリビリして汗もジワジワ出てくる。

何ならちょっとむせる感じさえもするので、結構な量のニンニクが入れられているのは確か。どちらかと言えば大人向け、子どもはちょっと食べられないかもしれない。

一通り味わって気づいたのが、同商品は臭いよりも辛さを重視したものなのかもしれないということ。「鼻から抜ける異常なまでのガーリックの存在感」との売り文句は辛さの方を指していたと考えれば合点がいく。

とはいえ、ニンニク料理だけあって食後は口周りを嗅いだらそこそこ臭い。ニンニクを食べたなと分かるレベルではあるので、口臭ケアや誰にも会わない日を選ぶなど注意していただきたい。ノリで作ったというわりにきちんと作られているから興味のある人は一度食べてみてはどうだろう。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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