やっぱり話題になったからだろうか。売り切れまくりで、ゲットするまでのハードルが高かった。東京オリンピックに出場した、アメリカとオーストラリア代表のソフトボールチームの監督が絶賛したという福島の桃だ。

読売新聞によると、選手団が宿泊したホテルで提供された桃の銘柄は「あかつき」。その後、SNSでは「あかつき」を食べたことのある人たちによる美味さを称える投稿が相次いだ。ほほう……そんなに美味いなら、食べてみるしかねぇよなァ!!!

・売り切れまくり

ということでさっそくググるも、楽天などでは余裕で売り切れまくり。売っていても「銘柄は途中で変わることがあります」的な但し書きがされてあったりする。

ピンポイントで「あかつき」を指定できる店が全然見つからねぇ……! と諦めようとしていたところ、かろうじて1件見つけて買うことができた。


箱にもしっかりと「あかつき」の文字。


JAふくしま未来ということで、まごうこと無き福島産だ。


中身はこんな感じ。熟しているはずだが、到着当日はやや硬めだった。常温で1日か2日ほど放置した方が良い塩梅になるパターンだろう。ちなみに桃は、冷蔵庫での保存に向いていない。風通しの良い日陰に置いておくのがベターだ。


・甘さと汁気がスゴい

2日経過したらイイ感じになったので、皮を剥いて切ってみたのがこちら。


ヒュー、こいつはウマそうだ! 写真では伝わらないが、まず桃の匂いがスゴい。放っておいたら近隣のカブトムシが全部やってくるんじゃないかというくらいに甘い匂いがする。

そして汁気だ。どんだけ入ってんだというほど、切ったらビシャビシャと果汁が溢れ出してくる。シンクでカットしていたため全部流れてしまったのがもったい無かった。丸かじりすれば良かったかもしれない。

そして興味深いことに、汁気が多くて完熟しているにもかかわらず、割と果肉はしっかりした硬さを持っている。フォークにもしっかり刺さる。じゃあ食感も硬いのか……というとそんなことは無く、齧(かじ)るとたちまち溶けていく。たぶんこれがこの品種の特徴なのだろう。


酸味はほぼ無し。ひたすらに甘い。なるほどね、こいつはウマい。思うのだが、オリンピックの選手団に出される食事というのは、総じてウマいものだろう(メディアセンターの食事は色々な意見があるようだが、それは選手用ではないので)。

そうしてウマいものを食っているのであろう監督が、わざわざ桃だけを名指しでピックアップしたわけだ。アメリカの監督は6個も食べたと個数まで自己申告。それは相当なモノだろうと思っていたが、実際に食べてみたら納得だ。

もう1日か2日くらい経過したら、もっと柔らかくなって甘さも増す気がする。いやぁ皆さん、本当にウマいですよこれ。筆者が探した時は売り切れまくっていたところも、今記事を書きながらググってみたらまた在庫が復活していたりした。

きっと収穫シーズン中は随時在庫が増えたり無くなったりするものなのだろう。とはいえ、福島のJAによると「あかつき」の収穫期は8月中旬くらいまでなもよう。気になっている人は思い切ってポチることをおススメする。

参考リンク:JAふくしま未来読売新聞東京新聞
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]