飲食店の7割が開業3年で閉店すると言われている。ただでさえ存続が難しい飲食店、このコロナ禍で経営を続けていくことがより難しくなっている。そんな状況下で55年もの長きにわたって商売を続けているお店が、東京の中野ブロードウェイに存在する。
立ち食いそば・うどんとソフトクリームの店「デイリーチコ」はブロードウェイ開業当初(1966年)から現在まで営業を続けている。看板商品「特大ソフトクリーム」はなんと700円という驚きの安さ。しかし10年前の価格はそれを大きく下回るものだった。
・10年前の価格
私(佐藤)が初めてこのお店を訪ねたのは2011年8月のことだ。その時も特大ソフトクリームの提供を行っており、当時の価格は税込390円! 今の約半分の価格だった。そんなに安かったっけ!?
消費増税や原材料費の値上がりなどの影響で少しずつ価格を改定し、現在は700円。8段ソフトクリームをコーンかカップで提供している。もういっそのこと、1000円にしてしまっても良いのではないかと個人的には思う。
さて、実物は相変わらず圧巻のサイズだ。とにかくデカい!
いや、待てよ!? この10年で何度か食べているけど、10年前よりも本当にデカくなってるんじゃないのか? 画像を並べて比べると……。
デカくなってるよね?
高さも太さもひとまわり大きくなってる。以前にも増して「倒さずに食う」難易度が高くなっているの気がするな……。毎回食べながら写真を撮るのに苦労するんだ。ヒヤヒヤだよ……。
・初心者向け攻略法
いつかはここの特大を食べたいという人のために、攻略法をお教えしよう。序盤の鉄則は「直に舐めない」だ。思いっきり頬張りたい! 口を直につけて食べたい! その気持ちは良くわかる。
しかしソフトクリームに口を直接押し付けると、口の熱で周りが溶けだしてしまう。クリーム倒壊の引き金になりかねないので、基本はスプーンでトップから崩すべし!
そして上段から順当に切り崩しつつ、外側をスプーンですくい上げて、液だれを防ぐべし! 上からと外からで順当に崩していけば、このようにコーンの真上で小さく収まって行くはずだ。
ここまで来れば勝利は目前。直接口をつけても、崩れる心配はないだろう。最終的にフラットに仕上げて……。
コーンごと口に放り込んでフィニッシュだ。
一番注意すべきは受け取った直後だ。持ち方が悪いとバランスを崩してひっくり返す可能性がある。また記念に写真を撮る時も注意。撮影に夢中になると、見る間に溶けだしてしまうので、写真は友達に撮ってもらうべし。
余談だが、アイスクリーム好きとして知られる米バイデン大統領が来日した際には、ぜひデイリーチコのソフトクリームを食べて欲しいと、個人的に願っている。とにかくお店が長く続いて欲しい。そのためには、多少の値上げがあったとしても、お客さんも納得するはずだ。創業100年を目指して営業を続けて欲しい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 デイリーチコ
住所 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイB1
時間 12:00~19:00
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:中野区公式観光サイト「まるっと中野」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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