聞くところによると「東京オリンピックグッズ」が売れていないらしい。2021年6月24日にAERAが報じたニュースはTwitterでもトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいる。詳細についてはそちらに譲るが、そうか……売れてないのか……五輪グッズ。
薄々気付いてはいたが、確かに私(P.K.サンジュン)の周囲でも「五輪グッズ買っちゃった!」なんて話を耳にしない。そこでこう考えた。「みんな何を売っているか知らないだけでは?」「知ればもっと売れるのでは?」と──。
・オフィシャルショップ自体は多い
世界がこんな状況では売れるものも売れない。それはよくわかる。世間的に「オリンピックは中止にすべき!」なんて声も少なくない中、逆に「五輪グッズだけ爆売れ!」の方が違和感が残るというものだ。
さて、東京オリンピック公式オンラインショップによると、2021年6月現在、東京都内には15店舗のオフィシャルショップが存在する。丸の内・秋葉原・お台場・新宿……などなど、大都市圏ならオフィシャルショップへのアクセスは容易だろう。
・種類が多くて悩みそう
で、今回はその中の1つ「新宿店」に足を運んでみたが、さほど大きくないショップ内には山ほどのオリンピック公式グッズが並んでいた。その数ざっと200はくだらなく、ピンバッジなどを1つ1つカウントしたら300は余裕で超えるだろう。
恐らくこれだけの品数があると「逆に何を買えばいいのかわからない」なんて人がいても不思議ではない。こういう時は店員さんに聞いてみるに限る! というわけで、店員さんに「売れ筋グッズベスト5」を教えてもらうことにした。
・第5位: 荒木飛呂彦公式アートポスターのクリアファイル(550円)
「公式アートポスター」とは、国内外のアーティストがオリンピック、またはパラリンピックをテーマに制作した芸術作品のこと。メンバーには漫画家の「浦沢直樹」先生を筆頭に、名だたる大物たちが名を連ねている。
中でも「ジョジョの奇妙な冒険」の作者「荒木飛呂彦」先生作のアートポスターは人気があるそうで、こちらの作品がプリントされた「クリアファイル」や「Tシャツ」は売れ筋とのことであった。
・第4位: スイング扇子(660円)
安定した人気があるという扇子。従来のスライド式(?)の扇子も売れているそうだが、こちらの「スイング扇子」は左右にパカッと開くタイプの扇子である。手頃な価格も魅力的。
・第3位: ハロプラ ハロ(880円)
機動戦士ガンダムの人気キャラクター「ハロ」のプラモデルがランクイン。青を基調にしたオリンピックカラーも売れているらしいが、赤を基調にしたパラリンピックカラーはさらに人気があるという。
また、東京2020大会カラーにあしらった限定の「ガンダム」は店頭では品切れしているとのこと。オンラインショップでも予約購入となっているから、かなりの人気があることを窺わせる。
・第2位: マフラータオル 藍(1430円)
気候が暖かくなってきたタイミングから、さらに人気が高まったというのが「タオル」だ。タオルだけでもかなりの種類が並んでいたが、中でも「マフラータオル」は売れ筋とのこと。実用性の高さも人気の秘密か。
・第1位: マスク(1100円)
妥当と言えば妥当、世相をもろに反映した「マスク」が貫録の1位であった。「売れ筋の商品を教えてください」と告げた瞬間にマスクコーナーへ案内されたことからも、マスクがどれだけ人気かわかるというものだ。
なお、マスクもかなり多くの種類があったことは言うまでもない。今回購入したのは「接触冷感マスク」で、ロゴが入っているだけではなく機能性も兼ね備えたマスクとなっている。
・行くと楽しいヨ
余談ではあるが、訪れたとき店内にあった商品の中で最も高額なのは「大和綴じポスター全集」で、お値段なんと9万9000円! さすがになかなか手が出しにくい金額ではあるが、オリンピックの希少性を考えれば妥当な金額……なのかもしれない。
というわけで、実際に訪れてみると公式ショップは見所が多かったから、興味がある方は1度足を運んでみてはいかがだろうか? 店舗によっては2021年9月末まで営業するとのことであった。
参照元:AERA 、 東京2020公式オンラインショップ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.