噂には聞いていた。神奈川県発祥のスーパー「ロピア」がスゴイと……。そのスゴさから、日本のコストコとさえ言う人もいる。当編集部のP.K.サンジュンも手づくり弁当についてアツく語っていたが、私(佐藤)もようやくロピアのスゴさを理解した。

というのは……ロピアのシュークリームがヤバかったから。税別180円のシュークリームがあまりにもデカかったのである。売り場で商品を目にして、私は小刻みに震える自らの身体を止めることができなかった……。

・デカい! 安い!

ロピアは関東を中心に店舗を展開しており、都内には7店舗と「新鮮大売 ユータカラヤ」として営業するお店が2店舗存在する。今回私が訪ねたのは「府中フレスポ店」である。


人生初のロピア訪問。お店に入った私は “秒” で興奮した。売りモノがとにかくデカい! 基本的にデカくて量も多い。そして安い! お客さんはみんなカートを押して、カゴにたくさん品物を詰めている。カゴも持たずに手ぶらで歩いてるのは私くらいなものだ。

カートを押さなければいけないのには理由がある。商品が重いんだよ。たとえば、推定1キロはありそうなドカ盛り弁当。持って歩くのはツライはず……。


Lサイズ相当のピザは税別500円。「デカくて安い」を象徴するような一品だ。抱えて歩く訳にはいかないだろう。


・自生か?

目を見張るような商品が数多く並んでいるなかで、私は奇妙な光景を発見した。あれはなんだ?


もしやシュークリーム? たぶんシュークリームだよな?


シュークリームがニョキニョキ生えて来てるみたいじゃないか!

自生するシュークリームかっ!!


しかもお値段、税別180円! 安い、安すぎる!! このサイズ感なら500円を超えても全然不思議じゃないというのに、税込でも194円。200円を払っても釣りがくるとは信じがたい……。

私は気づかない間に小刻みに震えていた。いまだかつて、これほどまでスイーツ好きの私を、驚かせる商品はなかったからだ。こんなお店がこの世に存在するなんて、商品を目にしても信じられないくらいだ。これがロピアというヤツか……。


・どう食べるべきなのか?

なんとしてでも持ち帰りたい! そう思い、100均で購入した保冷バッグに、ホイップクリームのシュークリームとチョコシュークリームをそれぞれ1個ずつ詰め、まるで高価な宝飾品でも持ち運ぶようにして片道1時間の道のりを慎重に持ち帰った

そして丁寧にパッケージを開け、2つの貴重な品をテーブルに並べてみた。幸い、2つともほぼキズのない状態で持ち帰ることができた。


電車でのシュークリームの搬送は上手くいったらしく、特にホイップの方は「立ち姿」が少しも損なわれていない。高さ約10センチ、屹立(きつりつ)するクリームのタワーである。


一方チョコの方は、表面に少しキズがうかがえるが、それでも立位を崩していない。「凛々しい」というより、他に表現が見当たらない美しい姿だ。


トップのシュー生地をめくってみると、改めてクリームの量に圧倒される。それと同時に、これをどう食べるべきか? 悩むことになってしまった。


10分間、食べ方をシミュレーションしたのちに、上の生地にクリームを付けて食べる道を選んだ。はたしてこの選択が正しかったかどうか、私は一生を通して自らに問い続けるだろう。「口を直につけてかぶり付くべきだったのではないか?」と……。


ということで、ロピアのシュークリームは「最強」と言わざるを得ない。価格とボリュームにおいて、コレを越えるモノは存在し得ないはずだ。もしあるなら見てみたい、そして私は今一度、新たなシュークリームとの出会いに、身を震わせる日が来ることを願っている

いずれにしても、ロピア恐るべしだ……。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ロピア 府中フレスポ店
住所 東京都府中市西原町1丁目6-2
時間 10:00~20:00

参考リンク:ロピア
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24