「伝説」とは、言い伝えになるほどの物事や人物、もしくは自然現象などを指す言葉だ。非現実的な物事を示す言葉でもある。したがって、やすやすと使っていい言葉ではない。私(佐藤)は商品の売り文句でこの言葉が使われることを好きじゃない。ワシは好かん! だって、「伝説の〇〇」ってそれだけでウソ臭いでしょ?
ところがである! 最近チマタで話題のスーパー「ロピア」の『伝説』と呼ばれるチーズケーキは、そのウソ臭い雰囲気を一蹴するほどすごい。さすがに伝説は言い過ぎだとしても、税別399円とは到底思えない美味しさだったのである……。
・ユータカラヤもロピアの仲間
ロピアのスイーツついては、以前の記事で「税別180円のシュークリーム」を紹介している。安いくてデカい! そのサイズ感に私は震えが止まらなかったくらいだ。「驚がく」と呼ぶにふさわしい一品であった。
また、あのシュークリームを買いに行きたいなあ~。でもうち(東京・杉並区)の近くには店舗がない。もっとも近いところでも府中市まで行かなくてはならないのだ。「ちょっとシュークリーム買いに行こ!」って距離ではない。
次はいつ食えるだろうか……。なんて思っていたら、実は近くに系列店があると判明! 東京・高円寺には「ユータカラヤ高円寺店」があった!
高円寺駅からも近いこの店の前を、私は何度も何度も通りすぎていた。それなのに、ロピアの仲間だとは全然知らなかったよー! 残念ながら、ここにデカいシュークリームはなかった……ガックシ……。
だが! ロピアでも高い人気を誇るスイーツはある! ニューヨークチーズケーキだ。ネットでロピアの人気商品・おすすめ商品を検索すると、コレは必ず引っかかってくる。
しかも店内のPOPには、「もっと! の声にお応えしてもっともっと濃厚になりました」と書いてある。 “もっともっと” だと!? それでは、その “もっともっと” を味わってみようじゃないか。
ということで、「濃厚ニューヨークチーズ」と「濃厚焼きチーズケーキ」(各税別399円)を購入してみた。
・脳裏に浮かぶ2つの漢字
実物を見て思った。「人気商品らしいんだけど、伝説は言い過ぎじゃないのか? だって、伝説という割には安すぎるでしょ」と。とにかく食べて、その価値を見極めてみるとしよう。
まずは通常のチーズケーキから。袋から出すと、見るからにねっとりとしたチーズスフレが容器を満たしている。
テキトーに皿に取り分けて、実際に食べると……。私の脳裏に2文字の漢字が浮かんだ。
“NOUKOU” である! 実に濃い、そして厚い! イッツノウコウ!
ねっっっっっっっとりとしたスフレ生地が口に張り付く。そして甘くてほのかな酸味がある。参ったな、我が人生でも屈指の濃厚チーズケーキに出会ってしまった。なるほど! 「もっと」の声に応えた結果がコレなのか。
これ以前のチーズケーキの濃さを知らないけど、コレを食べて私は思った。
もっとだ! もっと濃くあれ!!
中毒的な濃い味、1つ食べたら病みつきになる。これはまさしく伝説級と見て良いだろう。
・もっとだ! もっともっとだ!
そしてもう1つの焼きチーズケーキはどうか?
すでに、通常版で味は確認済みだが、焼きは何か違いがあるのだろうか? ひと口食べてみると脳裏にやはりアノ漢字が……。
こいつも “NOUKOU” だ! 濃い、厚い! イッツノウコウアゲイン!
こちらも口の中にスフレ生地が張り付く。それは変わらないのだが、通常版よりもコクが深い。焼き目がついている分、表面の歯ざわりもやや強い。どちらも美味しく価格を軽く超えている。あえて選ぶなら、焼きの方が好きだなあ。
そしてやっぱりこう言いたい。
もっとだ! もっと濃くあれ!!
100円くらい値上げしてもいいから、もっと濃くあれ! できることなら、出来る限界まで濃くしていただきたい。そしてロピアのチーズケーキよ、これからも伝説を超えて行け!! バージョンアップで自らを超えよ!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24