
そばでもうどんでもパスタでも、「手打ち」という言葉には魔力がある。家で手打ち麺が食べられたら、どれだけ美味しいだろう。
粉と水をこねるだけ、という原理はわかっているが、気軽に取り組めるかといえばそうではない。生地を寝かせる時間だったり、均等に混ぜるための工夫だったり、それなりに手間と知識が必要だ。
ところが無印良品から発売された「生地からつくる 手打ちパスタ」が、やたらと簡単なのである。難しいテクニックは一切なし。普段は味噌汁くらいしか作らない筆者でも失敗なくできたので、ぜひご紹介したい!
・「生地からつくる 手打ちパスタ」(税込190円)
2人前200gで、「キット」と銘打ってはいるが、つまりは小麦粉である。価格はわずか190円。
小麦粉ならそんなもんだろ、と思われるかもしれないが、あらかじめ粒度の細かい粉にしてあるデュラム小麦で、「機械を使わず手ごねでも簡単に生地がつくれます」とのこと。パスタマシンなどがなくても作れることを前提としている。
家庭で用意するのは卵1個と、少々のオリーブオイル。塩と小麦粉も必要だが、それはどこのお宅にもあるだろう。
袋の裏に書かれた分量の卵、水、塩、本品を混ぜる。「粉をふるいにかけて……」などという面倒な工程はいらない。ただ混ぜるだけだ。
はじめはポロポロと粉っぽく、ひとつにまとまるとは思えない。
パッケージには、腕力のない人でもできるよう、体重をかけてこねる方法が図解されている。低めの調理台だとやりやすい。
指示に従ってこねていると、みるみるうちに生地がまとまって、ツルンとした触感になった。こね時間も5分でよいという。これならできる!
生地を休ませる時間も常温15分でOK。その間にパスタを茹でる湯を沸かしたり、ソースを用意することが推奨されている。それらの作業をしていると、15分はあっという間だ。
打ち粉をしながら、麺棒で生地をのばす。普段料理をしないので初めて買ったが、ふりかけのようなボトルタイプの小麦粉がとても役に立った。きれいな四角形にはならず、ところどころシワも寄っているが、初めてだからこんなもんだろう。
3つ折りにした生地を包丁で切る。サクッ、サクッと小気味よく切れていく。この過程、なぜだかめちゃくちゃ楽しい。麺職人になった気分だ。素人あるあるで、太さが一定にならないのはご愛嬌。
レシピで推奨されているのは8mm幅の平麺。けれど太さの違う2種類を作ってみたぞ。小麦粉をまぶしながら1本1本をほどいたら完成。あとは普通のパスタのように茹でるだけ。
・「素材を生かしたパスタソース」(税込290円)
さて、パスタソースだが、こちらも新発売の無印良品「炒め玉ねぎとベーコンのナポリタンパスタソース」「3種チーズのカルボナーラ」を使ってみたい。
まずは平麺をカルボナーラで食べてみる。火を通すと軽くウェーブがかかって、ちぢれ麺っぽくなった。見た目はやたらと不揃いな「きし麺」のようで、お世辞にも整っているとはいえないが、食欲をそそる色鮮やかな黄色である。
…………! モッチモチ!!
ものすごい弾力だ。歯ごたえがあって、ほんのり塩気が感じられ、噛めば噛むほど風味が出てくる。これが小麦の旨味かっ! 美味しい!!
打ちたて、茹でたてのパスタがマズいはずがない。最初から最後まで「旨い!」「旨い!」と心の中で叫びながら食べてしまった。
細麺の方はナポリタンにする。いや、自分では細麺にしたつもりだが、太さがバラバラの極太ラーメンである。「まぁ、こうなるよね、素人だしね」とは思いつつも食べてみる。
こちらも、うんまぁぁぁぁぁい!
自画自賛で恐縮だが、とにかく普段食べている乾麺とは比較にならない食感。コシがあって、ソースとの絡みもよく、いつまでも噛んでいたい味わいがある。
好みもあるだろうが、細めにしたつもりでも茹でると膨張するので、「思っているよりも、さらにもう1段階細め」にした方がよさそう。筆者はレシピどおりの平麺よりも、不揃いながらも細麺の方が美味しかった。
・すべてのパスタ好きにオススメしたい
普段から麺を手づくりしている人には常識かもしれないが、パスタの概念を打ち破る新体験だった。それが無印良品で入手でき、しかも袋の裏にちょこっと書いてあるような簡単な手順でできるんだから、挑戦しない手はない。
世の中には “製麺沼” というものがあるらしいが、気持ちがわかる。こねたり切ったりも楽しく、ストレス解消効果がありそうだ。
さすがに平日の仕事帰りに麺から作る気にはならないが、休日のランチなどには「大あり」だ。大変美味しかった。パスタが好きなら、今すぐお近くの無印良品へ!
参考リンク:無印良品ネットストア
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
冨樫さや

















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