4月半ば頃、ツイッターで「ガンダム」の文字と共に、1枚の銀色スプーンの写真が流れてきた。
ガンダムについて知識はゼロだが、バズってたうえ、「スプーン」との組み合わせが謎すぎて目に止まる。なんだろうなとじっくり見てみたところ、なんとそのスプーンの半分は白いプラスチックだったのだ……!
何言ってんだとなるかもしれないが、とりあえずこれを見て欲しい。
ね、不思議でしょ? 半分はプラスチックで、半分は金属。この奇妙なスプーンを作り出しているものの正体が、4月9日から発売されている「ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー」なのである。
・10年ぶりに待望の復活! ガンダムメッキシルバー(660円)
ガンダムマーカーとは、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の部分塗装に使うペンタイプの塗料のこと。マジックのように直塗りすることもできるし、別売りのエアブラシシステムを使えば、吹き付け塗装も楽しめるそう。
ガンプラは元々パーツごとに色分けされているので、塗料が無くてもパッケージ通りの色で作り上げることは可能だ。プラスアルファでオリジナリティを出したり、完成度を高めたりしたい時、手軽に塗装できるガンダムマーカーは重宝されるという。
【新製品情報】XGM100 ガンダムマーカーEX ガンダムメッキシルバー
廃版から約10年、原料を新たにガンダムマーカーにメッキシルバーが帰ってきました!以前よりも輝度もメッキ感もアップ!その分、価格は高くなりますが、抜群の仕上がりに驚きます。
出荷予定:4月9日(金)
価格:660円(税込) pic.twitter.com/kaO77kbsvs— GSIクレオス ホビー部 (@creoshobby_info) March 25, 2021
なかでもこのメッキシルバーはとんでもない金属感を出せると、発売と同時にSNSで話題に。廃盤になっていたものをリニューアルして再販したとのことで、待ち望んでいたファンも多かったのではないだろうか。
・とりあえず色々メッキ調にしてみた
5月に入った現在でも店舗やネットでは品薄状態が続いているが、ラッキーなことに近所の店舗で大量に売っていた。なんたって、私の住む静岡はプラモデルで有名な街。意外と取り揃えが多いのだ。
さっそくスプーンから塗っていこう。ペン先は普通のマーカーと変わりない。
塗った感触は、これが本当にメッキ調になるのか? と不安に思うくらいサラっとしている。プラスティックも紙皿もスルスル塗れた。そして出来上がったものがコチラ……!
Before
After
すごい! ただペンでガシガシ塗っただけでこの仕上がりですよ!? ガンプラガチ勢からしたら目も当てられない雑な塗り方であろうが、そんな素人仕上げでもこの輝きである。
スプーンとフォークなんてもはや金属と変わりない仕上がり。知らない人が見たらどっちがどっちかわからないだろう。
こんなピカピカならもしや鏡になるのでは…!? ということで虫眼鏡を塗ってみたところ……
写ったーーーーー! さすがに本物の鏡とまではいかないが、しっかりと映り込みがある。
これをプラモデルで試したら絶対すごい仕上がりになるのだろうが、残念ながら我が家にそういったものはなかった。代わりといってはなんだが、押し入れに眠っていたグレイモンを進化させてみよう。昔のデジモンを見返すのが最近のマイブームなのだ。
グレイモン超進化~!
メタルグレイモン!
グレイモンの指人形が、15年の時を経てまさかのメタルグレイモンに超進化! 凹凸がこれだけあるとさすがにペンだけで細かい部分を塗るのは難しかった。ガンプラ塗装の際は爪楊枝を使うと細かな部分もきれいに仕上がるそう。
・予想よりだいぶメッキだった
いやぁこれは楽しい! サラっとしたインクが、乾かすと綺麗なメッキ調になるのは、見ていてとても気持ちがいい。どんな素材でも問題なく塗れたため、使い方次第で応用がききそうな気がするぞ……!
いろいろ塗ってみたが、あくまでもガンダムマーカーはガンプラ塗装用のもの。品薄の中せっかく購入できたのだから、いつかちゃんとしたガンプラをイチから作り上げて塗装してみたいなぁ。プラモデルの街に住まう者として、そう思った次第である。
参考リンク:GUNDAM.INFO、バンダイ ワンダースクール、Twitter @creoshobby_info
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.