みなさんは「Netflix」「Amazon Prime Video」「Hulu」などのいわゆる動画配信サービス(VOD)に加入されているだろうか? 好きな番組を好きなときに好きなだけ視聴できるVODは、現代人のニーズにピタリと当てはまる。「テレビは観ないけどNetflixは観まくってる」なんて人も少なくないハズだ。

特にここ最近は、各サービスの「オリジナルコンテンツ」がすごい。私、P.K.サンジュンはこれまで何作かのオリジナルコンテンツを視聴してきたが、圧倒的に大好きなのが「Amazon Prime Video」で配信中の『有田と週刊プロレスと』である。その『有田と週刊プロレス』がDVDを発売するというのだが……。

・なぜわざわざDVDにするのか?

「Netflix」「Amazon Prime Video」「Hulu」などの動画配信サービスが、ここまで急速に拡大した理由は何だろう? 冒頭でもお伝えした通り、好きな番組を好きなときに好きなだけ視聴できることも大きな魅力ではあるが、「場所を取らないこと」もユーザーにとって計り知れないメリットがあるハズだ。

長く続いた「ビデオテープ時代」はやがて「DVD時代」に移り変わり、現在は「ハードディスク時代」の真っただ中。だがしかし、VODで配信されているコンテンツなら録画すら必要ない。専用の機器さえあれば自分のタイミングで好きなコンテンツにアクセスできるのだ。

これまで一定の保管スペースが必要だったDVDが、少しずつその姿を消しているのも無理もないだろう。極端な話、10年後にこの世からDVDが消滅していても決して不思議ではない。時代の流れとともにDVDはその役割を終えた、と言ってもいいハズだ。だがしかし……。

・『有田と週刊プロレスと』もDVDを発売

VODで配信中の番組がわざわざDVDで発売される機会は意外と多い。『有田と週刊プロレスと』もまさにそう。「Amazon Prime Video」でバリバリ配信中であるにもかかわらず、2020年12月4日にシーズン3とファイナルシーズンのDVDを発売するらしいのだ。

私は『有田と週刊プロレスと』が好きである。……が、別にDVDは欲しくない。特典映像付きとのことだが、1万2000円のDVDボックスを購入する価値があるかは正直微妙だ。もっと言えばDVDは邪魔──。「Amazon Prime Video」で視聴できるコンテンツをわざわざDVDにする理由は何なのだろう?

そんなとき、『有田と週刊プロレスと』から「有田と週刊プロレスと・DVD争奪プレゼン大会」の知らせが舞い込んできた。要するに「プロデューサーに番組愛をプレゼンし、最も愛を感じたメディアにDVD全巻をプレゼントする」というDVD発売記念イベントである。

飛んで火にいる何とやらとはまさにこのこと。……全く持ってDVDは欲しくなかったが、これは謎を解く大きなチャンスであろう。というわけで、都内某所開催される「有田と週刊プロレスと・DVD争奪プレゼン選手権試合」に参加することにした。

・ズバッと聞いてみた

で、プロデューサーにお会いして1分後、私は例の質問を投げかけた。「Amazon Prime Videoで視聴できるのに、なんでわざわざDVDを販売するんですか?」と──。本音を聞き出すための奇襲攻撃であったが、プロデューサーはアッサリと理由を教えてくれた。


あ、いずれ配信が終了しちゃうからです


そ、そうだったのか──。ぶっちゃけ私は「金儲けのため」だけだと思っていたが、どうやらそういうことでもないらしい。プロデューサーは淀みなく、さらさらと事情を説明してくれた。


「まず、番組の著作権は弊社にあります。私たちはAmazonさんと契約して番組を配信していただいてるんですね。『有田と週刊プロレスと』がAmazon Prime Videoでしか視聴できないことは間違いないんですが、具体的には “独占配信” というイメージでしょうか?

また契約ごとなので、視聴可能期間もしくは配信期間があります。いつまでとは言えないんですが、永遠に配信され続けるワケではないんですよ。おかげ様で『有田と週刊プロレスと』には熱狂的な視聴者の方も多いので、そういった方たちのためにもDVDの発売を決めました」


私はてっきり、オリジナルコンテンツは未来永劫配信され続けるものだと思っていたが、どうやらそういうことでもないらしい。突っ込むと「オリジナルコンテンツ」と「独占配信」があるようだ。だとするならば、真の「永久保存版」という意味でDVDもありだろう。特に『有田と週刊プロレスと』にはその価値がある。

なお、プレゼン大会では……勝った。そして『有田と週刊プロレスと』のDVDボックス全シーズン分をいただいた。当初は「別にいらないんだけどな」と思っていたが、内情を知ってしまった以上、話は別。大切に保管させていただきます。

というわけで、動画配信サービスで配信されている番組の中には いずれ終了するものもあるようだから、ビシッとハマったコンテンツに関してはDVDの購入を検討してもいいのかもしれない。その前に『有田と週刊プロレスと』は本当に最高だから、まだ観たことがない人はぜひ! 前田日明のモノマネとかマジで笑いが止まらないから!!

参考リンク:有田と週刊プロレスと
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼対戦相手は「バトルニュース」から、アニメ監督兼プロレスラーの “赤天狗” 福士直也選手だったぞ! 

▼12.9には自主興行「爆裂忘年会2020」を開催するそうだ。

▼『有田と週刊プロレスと』本当に最高!