
ふるさとの味って、あるよね。福岡出身の記者であれば “がめ煮” であったり “ごまさば” あたりがソレに当たる。幼いころから慣れ親しんだ味だからこそ、大人になった今でも懐かしみ、また自分で作る際もその味に近づけたいと思うものだ。
記者の友人に、山形県米沢市出身者がいる。聞けば彼女にとって「芋煮」が、ふるさとの味のひとつであるようだ。ふと思い返してみれば、記者はいまだかつて芋煮を口にしたことがない。そこで、作り方を友人に直伝してもらったところ……
・ひと口に芋煮といってもイロイロ
芋煮については、今さら説明するまでもないだろう。ショベルカーでワイルドに鍋をかき混ぜる「芋煮会」の様子は、ニュースなどを通じて多くの人が目にしたことがあるに違いない。
以前、当サイトでもコロナ禍の中実施された会の様子をお伝えした。東北人の芋煮に対する情熱は、尋常ではないようだ。
記者に芋煮の作り方を伝授してくれた米沢市の友人曰く、芋煮とひと口に言っても色いろあるらしい。地域によって使う食材やその切り方、味付けなどが異なるとのこと。そのあたりは地域ごとに、こだわりがあるようだ。気軽に触れては大やけどをしそうな空気を感じ取り、深く突っ込むことはしなかった。
・作ってみる
さて、そんなこんなで友人が記者の目の前で米沢流の芋煮を作ってくれた。記者はその様子をビールを飲みながら眺めつつ、メモをするなどしてなんとなくレシピを把握。だいたいこんな感じだろうと、作ってみた結果は以下の通りだ。
【材料】
・里芋:いっぱい
・板こんにゃく(白こんにゃくであればベスト):1枚
・しめじ:1株
・牛肉(米沢牛があればベスト):ふたつかみほど
・ネギ:いっぱい
・砂糖:適量
・しょう油:適量
・うまいたれ:適量
【作り方】
1.こんにゃくを手でちぎって鍋に入れる。白こんにゃくの方が、しょう油の染み加減が見えるので良し。
2.皮をむいた里芋を適当な大きさに切って、1の鍋に入れる。
3.鍋に水を少なめに入れて蓋をし、芋とこんにゃくを蒸(ふ)かす。
4.煮立ったところで、砂糖をドバドバドバ~っと入れる。続けてしょう油を入れ、混ぜながら芋に色をつける。
5.シメジを入れ、水を足す。味見をして足りなければ、砂糖と醤油を足す。
6.最後に牛肉をひと口大に切って散らし、ふと目に切ったねぎをたっぷり入れる。
7.もう一度味見をして、うまいたれを垂らす。
8.サッと混ぜ完成!
・意外と難しかった
ざっとこんな感じである。しかし完成品のビジュアルが、友人のモノと結構違ってしまった。友人が作ってくれたものは汁が透き通っているのに対して、記者が作ったものは濁っているのだ。
おそらくあらかじめ茹でてある里芋を使ったため煮崩れを起こしたこと、それにもかかわらず煮込み過ぎてしまったことが敗因だろう。全体的に具の量も多かった。加えて肉の血を奇麗に取り除けていなかったことも、あるかもしれない。
食べてみると、味は友人が作ってくれたものに近づいている気はした。自分で言うのもなんだが、結構ウマい! 砂糖と醤油をためらうことなく、ドバっと入れることが大事なようだ。できるならば最後に山形の調味料 “うまいたれ” を垂らすとなお良しである。
友人によれば、はじめに少なめの水で芋を蒸かすこと、肉は最後にフワッと入れて軽く混ぜてネギで完成させる……そんなイメージを持つことが大事らしい。
いやはや。実際に作ってみると、意外と勘がモノを言うレシピであると感じた。つまり、芋煮には慣れが必要なのではないか。馴染みのない記者がサクッと作るには、時期尚早だったかもしれない。
とは言え、幸いにも身近な材料で作ることができる「芋煮」。今後何度かチャレンジし、徐々に現地の味とビジュアルに近づけられればと思っている。ちなみに、芋煮のシメは “カレーうどん” がオススメらしいぞ。
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼友人が作ってくれた「芋煮」
▼汁が透き通っていて美味しそう
▼記者が作った「芋煮」。汁が濁っているものの、味は美味しかった
▼最後はカレールーとうどんを入れて、カレーうどんに
K.Masami















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