今年1月のGOバトルリーグ実装時、バトルでしかゲットできないポケモン『ズルッグ』が登場し、個人的に引退を考えるほどの憤りを感じた件については当時の記事でお伝えした。しかしその後ズルッグはタマゴなどから頻繁に入手できるようになり、今じゃレア感は皆無。あれっきりバトルとは距離を置いている。

ところで『ズルッグ』と共に実装されたのが『マスクド・ピカチュウ』なのだが、こちらに関しては入手を試みたことすらない。なぜなら入手条件であるバトルリーグ『ランク10』は、 “ポケモンお兄さん” こと当サイトのサンジュン記者ですら1度も到達したことがない神の領域。私には全く縁のない話だったからだ。

……ところが! その『ランク10』到達への道が今、どういうワケかメチャクチャ簡単になっているらしい……!

・詳細は知らん

なぜそんな事態になっているのか、大のバトル嫌いである私が知るはずはない。もちろん調べるつもりもないから、詳細については以前の記事を参照してほしい。いくらライターとはいえ、私はバトルのことを考えただけで頭痛がしてくる体質だ。こればかりは仕方ないだろう。

サンジュン記者いわく、今回の『リトルリーグ』は「バトル素人でもランク10に到達する(マスクド・ピカチュウをゲットする)可能性がある」くらい、難易度がズバ抜けて低いとのこと。個体値を計算したり弱点を覚える気は毛頭ないが、それでも大丈夫なのだろうか?

ともかくサンジュン記者の教えは以下の3点。


①『ソーナノ』『モンメン』『ドーミラー』の固定パーティを絶対に変えるな

②最初に出すのは『ソーナノ』で固定。残りは相手の弱点を見極めて入れ替えろ

③シールドは基本『モンメン』用にとっておけ


難しそうなのは②だが、「今回はみんな同じようなポケモンを使っているから、要注意ポケモンをいくつかメモしておけばOK」とのことだ。気になる強化についてもリトルカップは「CP500以下」が条件だから、よほど始めたてのトレーナーでなければ苦労しないはず。

……ってことでサンジュン記者立ち合いのもと、さっそくバトル開始である。これからランク10到達まで “1日25戦” をこなさねばならない。気が滅入って仕方ないが……

それでも、やっぱり勝てると嬉しいね!


・まさかの5日で!

さて結論から先に申し上げると、私はわずか5日で神の領域・ランク10に到達。あっさりマスクド・ピカチュウをゲットしてしまった。

いざ1日25戦を始めてみると、確かに事前情報どおり相手の使用ポケモンにはパターンがある。最初は焦るが、2日もすればバトル素人だって「あ、今回はこの構成か」と分かるようになってくるのだ。マジで。

よって10種類ほどの頻出ポケモンの弱点をメモし、手元に置いてプレイすれば難しいことを考える必要がないというワケ。バトル中盤にもなれば「これは勝ったな……」などと独り言をつぶやく余裕も生まれ、ちょっと楽しくなってくる。

ちなみに今回我ながら感動したのは、素人なりに「最初にポケモンをチェンジしたら負け」という気づきを独学で得たこと。例えば全プレイヤーの7〜8割ほどが『ドーミラー』を使用しているのだが、私が初手としている『ソーナノ』では僅差でドーミラーに勝てない。

だからと言って慌ててこちらもチェンジしてしまうと、即座に相手が『モノズ』を繰り出してきたりする。「あぁ、控えには『モンメン』がいるのに……」という後悔も虚しく、そうなったらバトルはジ・エンドだ。

よってやはり、よほどのことがない限り初手のソーナノは「押されていてもチェンジしない」が正解なのだろう。もちろん瞬時に相手の弱点や展開を見極められる強者であれば、もっと効率的なパーティを選べばいい。

『ソーナノ』『モンメン』『ドーミラー』の3体は、あくまでもバトル弱者にとって「最も知識やテクを必要とせず、確実にジリジリと勝ち上がれる」パーティなのだ。

マスクド・ピカチュウのみならず、諦めていた『ガラルジグザグマ』や『ワシボン』がバトル報酬からゲットできたことも非常に嬉しいなァ。シメシメ。


・そんなことより……

それはそうと、今まで神の領域だったマスクド・ピカチュウがこんなに簡単に手に入ってしまって大丈夫なのだろうか? もちろんバトル弱者の私からすればありがたい話なのだが、過去に頑張ってランク10を達成した神たちの気持ちはどうなるの?

そのあたりについてサンジュン記者ならびにポケGO仲間の原田記者(ともに過去ランク10経験なし)の見解を聞いてみたところ……


2人「そんなもん嬉しいに決まってんだろ!」


……との回答だが、果たしてそうだろうか? どうにも気になった私は “トレーナーバトルの鬼” に連絡し、「嫌ではないのか」と意見を求めてみることにした。彼は過去に自力でランク10まで到達したバトル実力者だ。


すると……


「正直イヤですよ。っていうか、全力でイヤですね(笑)


・ガチ勢のきもち

ホラみろぉ!! やっぱり嫌なんじゃん! 聞くところによると彼は、手持ちのマスクド・ピカチュウと『色違いマネネ』とを交換してもらう予定になっていたのだそうだ。それが今回のマスクド・ピカチュウ大安売り事件によって、約束は白紙になってしまったのだという。

バトルに関して素人な私であるが、その代わり “地域限定ポケモン” は熱心に収集している。私が昨年、2カ月間ヨーロッパを練り歩いてようやく1体だけゲットしたのが『色違いマネネ』だ。マスクド・ピカチュウはそんな色違いマネネと同等にレアなポケモン……だった

それが一気に誰でも入手可能なポケモンになってしまったのだから、神たちの嘆きは当然である。私だって苦労したマネネがもしも日本で爆沸きしたら、ショックで寝込むかもしれない。

バトル、旅ポケ、色違い、キラコンプなど様々なタイプのガチ勢がおり、それぞれが時間や労力を使って頑張っている。コロナ禍の影響で今年のポケモンGOはよくも悪くも “難易度が下がった” と言えるが、頑張った人には何かしら『ごほうび』があって然るべきだ。


マスクド・ピカチュウ大安売り事件で、バトル勢たちの心がポケGOから離れてしまったら悲しすぎる……。


「いやいや、そんなことはないです! マスクド・ピカチュウの話は置いておいて、新規参入者が増えるような今回の試みは大歓迎ですよ。それにリトルカップでも強い人はやっぱり強いですし、ガチ勢の強さに触れてバトルにのめり込んでくれたら嬉しいです」


「心広っ! さすが鬼……むしろ神!」


「いえ、心が広いんじゃないです。誤解を恐れずに言うと『新規参入者をカモにして自分のレートを上げたい』んですよ(笑)」


・お言葉に甘えよう

なるほど……確かに新規参入者がいなければ、どのゲームだって先細りしてしまうに違いない。自分の懐の狭さを反省しつつ、とにかくバトル勢たちが怒っていないのなら安心だ。それに私も今回のことで少しだけ、バトルに対する苦手意識が払拭された。そういう意味では先を見据えたイベントなのかもしれぬ。

……となれば、このチャンスを逃すテは断じてない。『GOバトルリーグ・シーズン5』は11月30日まで。全体を通して通常時よりかなりレートを上げやすいのだが、お伝えしたとおり現在開催中の『リトルカップ』が最も難易度が低いと予想されている。

リトルカップは今日(16日)までだから、まだ参戦していないトレーナーは少しでもレートを貯蓄するべく「今すぐ」に始めるべし! ランク10到達のチャンスは2度とないかもしれない……いいか、「今すぐ」にだ!

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

▼ロケニューポケモンGO部ではYouTubeを始めました♪

▼カントーカップの対策ポケモンはこちら

【ポケモンGO】マスクド・ピカチュウをゲットしろ! カントーカップ用のオススメポケモン8選