たまに「泣きたいなあ」と無性に思うことはないだろうか。涙を流したときのスッキリ効果を求めてか、泣きたくなる衝動に駆られることは珍しいことではない。
あなたの泣きたいときのために、おすすめしたい泣ける作品を記者5人が選んでみた。これをチェックすれば、涙腺をゆるませてくれる新たな作品と出会えるかも!?
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GO羽鳥「滅多に泣かない自分でも……」
・映画『少林サッカー』
「映画を見て泣いたりすることは滅多にない。だが、数本だけ、泣いたことがある。そのうちの1本が『少林サッカー』だ。
本来なら笑える映画なのかもしれない。だが、どんな場面だかは忘れたが、試合中 “仲間” を意識するような場面でグッときて泣いてしまったのだ。ほか、確実に泣いた映画は『盲導犬クイールの一生』くらいで、ほんと、滅多に泣かないのだ」
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田代大一朗「真の友情の美しさと出会える」
・映画『トイ・ストーリー3』
「私が一番泣いた映画であり、見るたびに号泣する作品が『トイ・ストーリー3』。この作品では男の子アンディと、そのアンディがずっと大事にしてきたおもちゃたちとの別れが描かれているのだが、そのシーンがとてつもなく温かくて美しい。
新たな人生を歩み出すおもちゃたちを見つめるアンディの目は、『ずっと自分のそばにいてくれてありがとう』という感謝の気持ちで溢れており、人やおもちゃという枠を超えた真の友情の美しさにはただただ感動してしまう。
こんなキラキラした日々が自分の子ども時代にもあったなあ……あのときのおもちゃは、どこにいるんだろう……と振り返っていると、様々な思い出がよみがえり、さらに泣けてくる。
もし『トイ・ストーリー3』を見たいと思ってもらえたなら、トイ・ストーリーの1作目と2作目からまずは見てほしい。そっちの方が『トイ・ストーリー3』の感動が倍増するし、トイ・ストーリーのおもちゃたちのことがもっともっと好きになれるからだ」
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P.K.サンジュン「コレを見たらどんなシチュエーションでも泣ける」
・九州新幹線全線開通CM
https://www.youtube.com/watch?v=B9jCU9ok_MI
「わざわざ泣くためには見ないけど、見たら確実に泣けるのが『九州新幹線全線開通CM』だ。もうね、秒だよ、秒。歳を重ねて涙腺が緩くなったこともあるけど、コレを見たらどんなシチュエーションでも泣ける自信がある。
CMは九州新幹線の車窓からの眺めが映されていて、沿道の人たちがみんな手を振ってたり、パフォーマンスしたり大喜びなワケ。心からの『この日を待ってた!』感が伝わってくるんだよ。善意というか、本物のハッピーを見ると泣いちゃうよね。ホント最高」
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中澤星児「1番泣いたアニメ」
・アニメ『CLANNAD AFTER STORY』の4話「あの日と同じ笑顔で」
「なぜか、実写やドラマでは泣けない私(中澤)。でも、アニメやゲームだと涙腺がバカになる。理屈じゃない。感覚的にアニメとかゲームの方がストーリーを素直に受け入れられるのだ。つまり、私がアニメ好きな理由の1つは泣けるから。
『CLANNAD』はそんな私が1番泣いたアニメ。中でも好きなのが、2期・AFTER STORYの4話「あの日と同じ笑顔で」だ。普段おチャらけた春原が男を見せるこの回は、迫真の京都アニメーションの演出も相まって涙なしには見られない。それまで積み上げられたくだらないやり取りがこの回で一気に輝く神回」
佐藤英典「『お前だけじゃねえ』って言われてるような気がして癒される」
・音楽『Dying To Live (ダイイング・トゥ・リブ)』(エドガー・ウィンター)
「ちょうど今のような季節、夏が終わって秋の訪れを感じ始める頃になると、私は脱力感に襲われることがある。何が理由でそれが起きるのか知らないけど、センチメンタルな気分が疼(うず)いて、何もかもイヤになるんだろう。
20代はじめはその気分に振り回されて、突然仕事をやめたり友達との連絡を絶ったりしていた。当然だが、今はそういう幼い衝動を自分で笑えるようになっている。しかしそのセンチメンタルを解決した訳ではなく、やっぱり心のどこかが疼いて仕方がなくなる。
そんな時にアメリカのロックミュージシャン、エドガー・ウィンターのこの曲を聴く。彼は故ジョニー・ウィンターの弟であり、非凡な才能をもったプレイヤーだ。1973年に全米1位になったインストゥルメンタル曲『フランケンシュタイン』では、サックス・キーボード・パーカッションを1人でこなしている。
この曲はそんな彼のバラード。孤独を見つめる1人の男の歌だ。私の寂しがりの気持ちがそんな高尚なものとは思っていない。だけど、心がすさんでしまうような時にコレを聴くと、『お前だけじゃねえ』って言われてるような気がして、ずいぶん癒される。私の陶酔的な情緒は差し置いても、素晴らしい曲なのでオススメしたい」
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──以上、ロケットニュース24がおすすめする「泣きたいときに見る・聴く作品5選」である。
温かな家族愛に泣く。揺るがない信念に泣く。泣きどころというのは、人それぞれ。
泣ける作品に出会うということは、自分自身が大事にしていることに気づくということなのかもしれない。泣いて、泣いて、新たな一歩を踏み出してみよう。
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執筆:ロケットニュース24編集部
Photo:RocketNews24.