カブトムシをはじめ、タガメ、タランチュラなど、私(中澤)の昆虫食歴もかなりのものになって来た気がする。だが、いつまでも慣れないのが、鼻につっかかるような味の癖だ。噛んでると一瞬感じるエビの殻と鉛筆の間みたいな味。あれがきっと虫の味というものなのだろう。
食べやすいと言われるコオロギでもやはり虫の味はする。あの癖さえなんとかなれば、昆虫食ってもっと受け入れられると思うのだが……。そう考えていたところ、上野アメ横にある昆虫食自販機にキャラメル味のコオロギなるものが販売されていた。これ、ひょっとして虫臭さないんじゃね?
・内容
その商品とは「スーパーコオロギおつまみキャラメル味(450円)」。昆虫食自販機のポップによると上野アメ横限定なようである。そのため、パッケージにはパンダの絵が描かれているが中身は間違いなくコオロギなので注意が必要だ。
量的には、以前の記事でご紹介した同自販機の普通のコオロギ缶と広島こおろぎの中間くらい。しかし、あくまでおつまみのためか、一粒の大きさは最も小さく、コオロギというよりは何かの幼虫のようだ。
・味
さらに、よく見ると表面を覆うようにきな粉みたいな黄土色の粉がまぶされている。おそらく、キャラメル味の素だろう。この粉がどこまで虫味を抑えているかが今回のテーマとなるが、はたして? さっそく、一粒食べてみたところ……
あっ、キャラメル……
じゃない! 余裕でコオロギだァァァアアア!!
・キャラメルになれなかったコオロギ
口に入れた瞬間、一瞬キャラメルになろうとするのだが、その後、圧倒的なコオロギが押し寄せてきて後味はもうコオロギ以外の何ものでもない。キャラメルになるかコオロギになるか迷ってコオロギを選んでしまったみたいな味だ。
というか、むしろ、口当たりが食べやすい分、対比的に普通のコオロギよりもコオロギ味を濃厚に感じる。これ罠だろ。
ひょっとしたら製作者は別に誤魔化すつもりでキャラメル味にしているわけではないのかもしれない。コオロギ味がマイルドになっていると思って購入すると痛い目を見るので注意しよう。
・コオロギ感を消す方法
とは言え、何個も食べていると、「スーパーコオロギおつまみキャラメル味」ならではの方法でコオロギ感を消せることに気づいた。その方法とは……
まず、ひと粒食べる。
そして、コオロギになるかどうかの瞬間……
次のコオロギを投入。
こうすることにより、初速のキャラメル味で後味のコオロギが打ち消される。そして、数珠繋ぎのようにこれを続けることで、濃厚なコオロギ味は最後の1回だけで済むはずだ。虫臭さが怖いならむしろ食べ続けろ! 止まるんじゃねえぞ……。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.