本来なら『ポップコーナーズ』だけは、最後の最後までご紹介したくなかった。というのも、コストコで販売されているこのアメリカのお菓子はただでさえ品薄が続いており、記事になって多くの人が気付いてしまった場合、私(P.K.サンジュン)が買えなくなる可能性があるからだ

だがしかし、1人のライターとして、そしてお菓子大好き人間としてお知らせせねばなるまい……ポップコーナーズの衝撃的なウマさを。私の「My Best菓子ランキング」には、怒涛の勢いでポップコーナーズが食い込んできた。ジャンルは違えど “宇多田ヒカル級” の衝撃である──。

・売り切れ多発

バカでかい商品が、バカほど並ぶコストコは、当然ながら倉庫もバカほど大きい。たまに倉庫から店内に商品を運んでいる様子を目にするが、基本的にはフォークリフトがあたり前。一般的なスーパーでは考えられないスケールの大きさである。

何が言いたいのかというと、それだけバカでかい倉庫があるにもかかわらず『ポップコーナーズ』はしょっちゅう売り切れている人気商品だということ。個人的な体感だとポップコーナーズに巡り合える確率はジャスト5割。単純に2回に1回しか見かけない計算だ。


コストコで売り切れている商品といえば、ヨーグルトの「オイコス」くらいしか思い浮かばないから、やはりポップコーナーズはそれなりに知られてしまっているお菓子なのだろう。それも致し方あるまい……衝撃的なウマさなのだから。それにしてもオイコス、もうちょっと仕入れていいと思うんだけどな!

・コーンのお菓子

で、はお察しの通り『ポップコーナーズ』は、ポップコーンに似たトウモロコシが原料のお菓子である。とはいえ、ほとんどの日本人は “食べたことが無いジャンル” と言い切ってイイ。特に未体験ゾーンなのは、その食感だ。

擬音にするとどうしても「サクサク」になってしまうのだが、このサクサクはただのサクサクではない。大げさにいうと「しっとりサクサク」とでも言うべきだろうか? 本来なら相反するウェッティな “しっとり” と、クリスピーの “サクサク” が驚くことに共存しているのである。

具体的に “しっとり” の部分は、ポップコーンの白い部分を思い出して欲しい。歯に触れた瞬間、あの白がクッション的な役割を果たしつつ “しっとり” を演出、その後のサクサクにバトンを渡す。これまでの私の人生に登場したことが無かった、まさに “新食感” である。

・グレートアメリカン

さらに味も最高オブ最高。いわゆる “スウィーティー & ソルティ” の無限に食べ続けられる系の味付けで「サラッとしたハッピーターン系」と言ったら伝わるだろうか? とにかくメチャメチャ後引く味わいのため、数枚で終わることは絶対に無理。ハッと我に返るまで半永久的に食べ続けてしまう。

おそらくこれから何百年が経とうとも、日本でポップコーナーズが誕生することは無かったハズ。ポップコーナーズはアメリカ人のコーン菓子に対する並々ならぬ情熱が生み出した、ある意味で “アメリカの結晶” だ。真面目な話、ポップコーナーズを知ったあの日以来、アメリカへの感謝が止まらない。

というわけで、もしコストコでポップコーナーズを発見したら、自信を持って即買いをオススメする。1袋567グラム入りで税込み価格は768円。かなりのボリュームだがマジのマジでこいつはウマい。ビビることなく買ってみよう。もし余ったら俺が食べます。


オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆☆(食べないで死んだらもったいないレベル)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆☆(あれば100%買う)
オススメシチュエーション: 1袋の大きさに最初はビビるが問題なし。1家族で……いや、1人でも食べ切れる。


参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.