今年1月、人気すぎて生産が追い付かないことを理由に、商品の出荷を一時休止したことでも話題になったコカ・コーラのレモンサワー「檸檬堂(れもんどう)」。ひいきにしている人は多いのではないか。

そんな「檸檬堂」が2020年8月24日、常連のために作り上げたというスペシャルな裏メニュー『檸檬堂 うらレモン』を発表した。なんでもこれ、キャンペーン品でお店には出回らないらしいのだが、今回はその現物を特別にいただけることに! さっそく飲んでみようと思うぞ。

・もらっちゃった

キャンペーンの抽選で5000名に当たるという裏メニュー『うらレモン』。お店では買えない貴重な商品がある日、私(あひるねこ)の元に送られてきた。ひゃあああああ! おめえ、オラに酒おごってくれるんか!? オラ酒おごってくれるヤツには一生ぺこぺこすっぞ!



缶ではなく瓶に入っているあたり風情があるではないか。ところで、通常の「檸檬堂」とは何がどう違うのだろう? コカ・コーラによると、丸ごとすり下ろしたレモンをあらかじめお酒でなじませる「前割りレモン製法」はそのままとのことだが……

なんとこれ、レモンサワーとしては珍しい麦焼酎を使って仕込んでいるんだとか。な、何ィィィィィィイイイイ!? 非売品とは言え、大手メーカーが手掛けるレモンサワーで麦焼酎を使用? これは相当なレアケースではないか。



・まさかの麦仕込み

焼酎には大きく分けて「甲類」「乙類」の2種類があり、レモンサワーにはスッキリとしたクセのない「甲類」がよく使われる。関西では芋や麦など「乙類」で作ったレモンサワーを出す居酒屋も多いと聞くが、個人的に「乙類」を使っているのは “こだわりの店” というイメージが強い。

そんな麦焼酎仕込みのレモンサワーを、まさか「檸檬堂」が大々的に作ってしまうとは……これは事件ですよ母さん。コンビニやスーパーに置いてあるレモンサワーは、原材料にウォッカを使っていることが多いんです。もしくはスピリッツ(蒸溜酒)表記。それを麦焼酎ってアンタ、最高かよ。



そういう意味では、『うらレモン』を「檸檬堂」含む通常のレモンサワーと飲み比べることにもはや意味はないだろう。なぜなら両者は同じレモンサワーでも、まったく異なる性質を持つ酒だからだ。まあ「檸檬堂」は「檸檬堂」で好きだけどね。


それでは氷の入ったグラスに『うらレモン』を注いで……


飲む!!!


・本格派

うわ、マジかこれ……うっま! 麦特有の香りと旨味、そしてレモンの爽やかな酸味が一緒に来たよ、一緒に!! ぶっちゃけ市販のレモンサワーの中にはウォッカ感が強すぎて少々キツイものも存在するが、『うらレモン』に関してはそういった感覚ゼロ。

ちゃんとした店で飲んでいるような味わいである。甘味料が入っていないからか、人工的な風味がないのもデカイ。瓶のままワイルドに飲むのもオツだけど(乙類だけに)、個人的には氷を入れてキンキンに冷やして飲むのが絶対オススメだぞ! めちゃウマ。



・また飲みたい

コカ・コーラに聞いてみたところ、国内で発売されたすべての商品を調べたワケではないとしながらも、麦焼酎を使用したレモンサワー製品はかなり珍しいとのことだった。繰り返すが一般には出回らないので、飲んでみたい酒好きはぜひキャンペーンサイトをチェックしてみてくれ。

参考リンク:檸檬堂 「家飲みの常連さん」キャンペーン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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