ユニクロの「エアリズムマスク」が進化した。ご存知だっただろうか? どう変わったのかを簡潔に言うと、快適になった。旧タイプと比べると、着け心地が全然違う。
新タイプを知った今となっては、旧タイプのエアリズムマスクなんて段ボールみたいなもの……と言ったらオーバーだろうが、そう言いたくなるくらい違う。初めて新タイプを着けた瞬間は、思わず「おぉ〜」となったぞ。
しかしながら、新タイプのエアリズムマスクといえども、肌着のエアリズムくらい薄いわけではない。あのレベルの心地良さをイメージして購入したら、「何か違う」となる人が続出するのではないか。そうならないよう、以下で新型エアリズムマスクについて簡単に説明しておきたい。
・三層構造で防御するマスク
エアリズムマスク(旧タイプ)の発売直後にレビューした記事でも紹介したが、エアリズムマスクは「快適さ」だけを追求したマスクではない。マスクだから当然ではあるのだが、飛沫をブロックするための工夫が施されている。公式サイトに、
「“マスクとしての防御性能”、 “洗濯可能”、 “つけ心地” という3つの機能を兼ね備えたエアリズムマスクを開発しました」
とあるように、防御性能も無視できないポイントだ。詳しくは公式サイトを見ていただくとして、三層構造が特徴と言っていいだろう。
つまるところ、エアリズムマスクは「防御性能」「洗濯可能」「つけ心地」の3つをバランスよく成立させているところがスゴいのであって、「つけ心地」だけがめちゃくちゃ優れているわけではないのだ。そしてこの点に関しては、新タイプになっても変わらない。
・“快適さ” だけなら不織布マスク?
むしろ、着けた時の快適さだけで言ったら、そのへんで買った「不織布マスク」の方が良い印象を受けた。あくまでも個人の感想だが、
不織布マスク>>新型>>旧型
……といった具合。実際に屋外で不織布マスク・新タイプ・旧タイプをそれぞれ着けて検証したところ、「不織布マスク」の薄さに勝るものは(快適さの面で)何もなかった。
それに比べて、エアリズムマスクはある程度厚みがある。だから仕方がないのだ。特に、生地の厚みが不快感に直結するこの時期は。ちなみに、どれくらい “快適さ” に差があるかというと、旧タイプのエアリズムマスクが「不織布マスク」を4枚同時に着けたようなものだとしたら、新タイプは2枚同時といったところ。
もしくは、「不織布マスク」がTシャツだとすると、旧タイプは戦国時代の鎧で、新タイプは近代国家の軍服みたいなもの。鎧も軍服も着たことないけど、イメージ的にはそんな感じだ。
裏を返せば、新タイプのエアリズムマスクは鎧から軍服くらいの進化を遂げたと言って差し支えないように思う。素材的なところを見ても、新タイプではかなり変化している。
また、公式サイトに「メッシュ素材に進化して通気性が向上」とあるが、たしかに通気性も格段に良くなっていた。それでいて、BFE・花粉99%カットは変わらず、値段も同じで3枚入り990円(税抜)。
そう、進化しているのに値段は旧タイプと同じなのだ。改善のための費用が発生しているはずなのに、それは一体どうなったのだろう? 0円で進化させた? なわけないが、実際に客側の負担は以前と変わらない。
冷静に考えたら、この点こそ新型エアリズムマスクのもっともスゴイところな気がする……。
参考リンク:ユニクロ
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼見た目は、新型も旧型もあまり変わらない。
▼外側はほぼ同じで……
▼内側(肌に当たる方)も同じようなものに見えるが……
▼触ると違いが分かる。新型はメッシュ感強め
▼素材を見ると、新型は結構変わっている。
▼それでいて、BFE・花粉99%カットなどは変わらず。
▼新型の価格は以前と同じ税抜990円。
▼なお、グレーもあるよ。