クラシエの知育菓子をトップに、「遊びながら食べられる」お菓子の進化がすごい。電子レンジや冷蔵庫を使うのはもはや当たり前、完成品も驚くほどリアルで、あまりの感激にいくつか記事を書かせてもらった。

子ども向けの商品なのに、こんな凝ったことをするのは日本人くらいだろうと思っていたのだが、それは大いなる偏見だったようだ。ファストフードそっくりに作った、輸入品らしき「gummi Lunch(ランチセットグミ)」というグミ菓子。Yupi(ユピ)というのはインドネシアの大手グミメーカーだとか。

パッケージを見ると、ハンバーガー、ホットドッグ、フライドポテト、ピザ、コーラが入っている様子。子どもの「ごっこ遊び」を想定しているのだろう。総カロリーいくらだ、というアメリカンなランチメニューである。


・ランチしちゃおう

陽気なパッケージをさっそく開封してみると、グミはきれいに個包装されている。

まずはハンバーガー。緻密とは言えないが、カラーリングのおかげで一目でハンバーガーだとわかる。白ゴマの粒々も表現されていて、よくできていると言っていいだろう。ブルボンの「エブリバーガー」だって接着がすごくズレているときがあるし。

フライドポテト。これもよくできている。紙のケースに入っているのがよい! この独特の形状のケースを見ると、すぐにフライドポテトを連想できる。

コーラ。コーラグミやソーダグミは日本にもよくあるから、違和感はない。筆者はよく映画館の売店で買う。

次はホットドッグ……


え、ホットドッグ……?


ここでデザイナーはちょっと疲れてしまったのかもしれない。カラーリングから考えると、挟んでいるのは魚肉ソーセージのようなもので、ケチャップとマスタードがかかっているのだと思うが、茶色い部分はなんだろう……。

裏から見ると、一応パン生地ぽく見える。どちらかというとタコスだけど。

ということは最後がピザだな。シェフのような人がイチオシしているイラストがあるし。

……ん? 気のせいか「ストロベリー」って書いてる……?


やっぱりいちご!! ピザはどこ……?


ああ、ランチだからね。炭水化物ばかりじゃバランスが悪いし、デザートでビタミンを摂るとか、そういう意図かな? 食育のことを考えているのかもしれない。

でもピザは?


・疑問は残るが……

ちなみに味は、海外製のグミにありがちなゴリゴリと固い食感だがクセになる。特に砂糖をまぶしたフライドポテトは1度食べ始めると止まらない。

一方で、ハンバーガーとホットドッグは、パンを模しているだけあって柔らかめの不思議な弾力。ゴムのようにプニプニしているのだが、噛むとちゃんとグミである。身体によさそうな成分はまったく入っていない気もするが、美味しくいただいた。

日本では株式会社エイムが輸入し、全国の輸入雑貨店などに卸している。大手オンラインショップでも購入できると思う。

パッケージイラストなど最初からなかったかのように、しれっと違う商品を入れてくるとは、お菓子の世界はまだまだ広くて深い。これからも愉快なお菓子を探求してお届けしていきたい。


参考リンク:株式会社エイム
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.