自宅でネットを利用するためにWi-Fiを使用しているという方は多いと思う。そして、同じ自宅内なのにWi-Fiの電波が繋がりやすい場所とそうでない場所があるという悩みを持つ方もきっと多いのではないだろうか。
かくゆう自分もそのひとりだ。一般的な3LDKのマンションに住んでいるのだが、Wi-Fiルーターを設置しているリビングは問題ないものの、離れている自室は大変繋がりにくい。Wi-Fiの電波は距離が離れるほど弱くなるし、壁やドアなどの遮蔽(しゃへい)物にも弱いためだ。とはいえ、自宅内はどこでも快適にネットがしたいと思い、Wi-Fi中継機を導入してどのくらい改善するか試してみた!
なお、Wi-Fi中継器とは、Wi-FiルーターとPCやスマホなどの接続端末の距離が遠かったり、間に遮蔽物があったりしてWi-Fiの電波が弱い場合などに、Wi-Fiの電波を中継して範囲を広げ強化するための機器。値段が3000円ほどからとお手頃で、設置時に複雑な設定も必要なく既存のWi-Fiルーターに接続するだけで利用できる。
・設置前のWi-Fi環境
まず、自宅のWi-Fi環境をご説明する。よくある3LDKの間取りで、Wi-Fiルーターはリビングダイニングの隅に設置している。そこから壁やドアを挟んだ一番離れた場所に自室があるため、Wi-Fiの電波が繋がりにくいようだ。
そこで用意したのがTP-Linkというメーカーの「RE305」というWi-Fi中継機。機能が充実しているのに値段が7000円ほどで個人的にはコスパがいい印象。色々なメーカーや機種があるので、機能や自宅のネット環境に併せて選べばといいと思う。
・設置
届いたWi-Fi中継機の箱の中身は、本体と説明書などのみで実にシンプル。
本体は掌サイズ。左右の長細い棒がアンテナになっている。
まず本体を設置するコンセントにさす。
次にスマホで専用アプリをダウンロードして起動し、手順どおりに進めるだけ。本当に簡単!
・設置後のWi-Fi環境
Wi-Fi中継機の設置場所は、ほとんど家の中心かつドアや壁などWi-Fiを遮るものが割と少ないという理由でトイレの横のコンセントに。
本体にライトが点灯し、しっかりWi-Fiを送受信できている事が確認できた。
・ネットの速度を測って比較
自室にてネットの速度がブラウザで測定できる「Fast.com」で実測して、Wi-Fi中継機の導入前と導入後を比べてみた。なお、速度の単位だがKbps(キロビット)とMbps(メガビット)がよく使われ、1000Kbps=1Mbpsだ。
【設置前】
導入前は130Kbps(0.13Mbps)しかなかったが……
【設置後】
導入後は56Mbpsに。なんと約430倍のスピードアップ!
というわけで、Wi-Fiルーターから離れているためにネットが繋がりにくかった自室だったが、
Wi-Fi中継機を廊下に設置するだけで激的に改善し、快適にネットができるようになった。設置前と設置後を比べればネットの速度はある程度速くなるだろうとは予想していたものの、まさか約430倍もスピードアップするとは。もっと早く導入していたらと後悔してしまった……。
もちろん、通信環境などで違いはあるだろうが多少なりとも改善できるのではと思うので、自宅の一部でWi-Fiの電波が繋がりにくいとお悩みの方はお試しあれ!
参考:tp-link、Fast.com
Report:Kg
Photo:RocketNews24.
▼アンテナが腕みたいで可愛く見えて、ちょっと愛着が湧いた。