ちょっといいかな。 “ごろチキがいない世界線ならエースを張れた” とか書いた人、そこに座ってもらっていいかな。言っておきたいことあるから。「ごろごろ創業ビーフカレー」はウマいが、「ごろチキ」と比べるとまだまだ水たまりだって? その目と舌は節穴ですか。

いま一度立ち止まり、 “ごろごろカレー” の存在意義について考えてほしい。同商品の核はなんであるかを。そうすれば自ずと気付くはずだ。 “ごろチキ” はカレーの一部でしかなく、重要なのはカレーであると。カレーとしてのクオリティこそが、大事であることに。となれば、言わなくても答えはわかるよな。

・まるでごろチキの彼氏面

かねてより思っていたのだが、当サイトのライターはそろいもそろって “ごろチキびいき” が甚だしい。口を開けば “ごろチキ最高” だの “ごろチキ神” だの……まるでごろチキの彼氏面である。恋は盲目とよく言ったものだが、その目は曇りきってはいやしないか。

確かに「ごろチキ」は激しくウマい。あの暴力的なまでの肉の量。独特なスパイシー具合。どこをとっても素晴らしいことは、記者もわかっている。しかし、である。もはやカレーがメインなのかチキンがメインなのかよく分からない(No.16参照)との言葉通り、ごろチキのメインはもはやカレーでなくチキンとなり果てているのだ。

我々は、あのゴロゴロ肉を食べるために、カレーを食べている……いや、食べさせられていると言っても過言ではない。圧倒的な肉を目の前に、人類はひれ伏すのみ。反旗を翻すなどもってのほかであることは、理解できる。しかし記者は声を大にして訴えたい。本来味わうべきは、肉を含めたカレーなのだ! 


・ホテルから間違えてやってきた疑惑

そこへ来ると「ごろごろ創業ビーフカレー(税込790円)」のトータルバランスはどうだ。脂身と赤身のバランスが良い牛肉がごろごろと、それでいてカレーの旨味を邪魔しないように入っているではないか。これぞカレー、それでこそ “ごろごろカレー” である。

口に含むとホロりと溶ける肉、またその肉の脇をそっと、しかしがっちりと支えるジャガイモとニンジン。米と一緒にそれらを口に放り込むと……一瞬にして、気分はホテルのレストランである。いやいやいや。冗談抜きで松屋さん、間違えてホテルの厨房から持って来た? 

正直松屋にしては高いのではと思っていた価格だが、食べた瞬間その時の感情は忘れた。安いわコレ。このクオリティのカレーを千円切る値段で出された日には、そのほかの専門店は商売あがったりである。さすがは松屋、恐るべし。


・カレーはチームプレイ

おわかりいただけただろう。カレーはいつだってチームプレイ。チームで強い方が強いのだ。ワン〇ースだって、ルフィだけじゃ戦いに勝てないでしょう? それと同じである。ごろチキもなかなかレベルが高いことは認めよう。しかし今回ばかりは、相手が悪かった。やはり『ごろビー』こそ神。

参考リンク:松屋
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼「ごろビー」美味しい

▼一瞬高いかなと思うが、価格以上の価値アリ