どっちだろう? 泣きたくなる場所は。2つ丸をつけてちょっぴりオトナさ──。と、アニメ幽遊白書の主題歌『微笑みの爆弾』では歌われているが、微笑んでいられないのが腰の爆弾である。こちとらちょっぴりオトナどころかがっつりオッサン、泣きたくなる場所は座椅子の上だ。
今までぺったんこの座椅子でテレワークを頑張ってきたが、腰は霊丸を4発撃った浦飯幽助みたいになっている。つまり限界だ。メチャメチャ苦しい壁をぶち壊すためにAmazonを開いた。ひとりぼっち。
・「座ぶとん・背あて」部門1位
椅子を買えば一件落着なのだろうが、そうすると高さの合った作業机も必要になる。お金もかかる上に私(中澤)の部屋にそこまでのスペースはない。何かないかとAmazon売れ筋ランキングを見ていたところ、「座ぶとん・背あて」のランキングが目に留まった。これや!
ベストセラー1位の商品『IKSTAR 第四世代 ヘルスケア座布団』の価格は税込み3999円とそんなに高くない。しかも、これ、家具部門でも3位じゃないか。座布団が家具3位とか凄くね? そこで購入すると翌日にビュビュンと届いた。
・想像上の座布団と違う
座布団と言えば、笑点で山田君が運ぶような形状を想像する人もいるかもしれない。座布団事情に疎い私もまたそんな1人で、無いよりはマシくらいにしか考えてなかったのだが、『IKSTAR 第四世代 ヘルスケア座布団』は想像上の座布団とは全然違った。
メッシュ素材の近未来的なデザインは、座布団というか意識高い椅子の座板みたいな感じ。その形は端にいくほど厚くボリューミーになっていて、内側はゆるやかなへこみが2つあり波打っている。
・座ってみると
大きさは尻がすっぽり覆われる程度で、座ってみると前述のゆるやかなへこみが尻と太ももにフィットした。低反発素材のためか卵も割れなさそうな極上のフィット感である。
さらに、座布団は丈があり、座ってもある程度の高さがキープされるため、あぐらがかきやすい。そして、あぐらをかくと、足側が沈んで自然と背筋が伸びた。
座椅子の座り心地が抜群に良くなったことは間違いない。しかし、長時間となるとどうだろうか? そこで、このまま1日仕事をしてみよう。
・1日座り続けた結果
普段なら1時間ごとくらいに爆弾がリミットを刻み、1日終わる頃にはメチャメチャきびしい感じになっている私の腰。だがしかし……
3時間……
6時間……
9時間……
うん。楽勝。
もちろん疲れてはいるが、普段の1日の終わりに感じていた腰から背中へかけての気だるさをあまり感じない。あと、1日使ってみて思ったのだが、座布団の裏に滑り止めがついているのは気が利いている。
長時間同じ椅子で作業していると、座布団がズレて気づけばあんまりクッションの役割を果たしていないことがあるのだ。だが、『IKSTAR 第四世代 ヘルスケア座布団』は1度置けば……
ズリズリ尻を動かそうと……
立ち上がろうと……
動 か な い!
・男が惚れる座布団
ズレずブレず泰然として自分の意志を貫き通すその姿はまさに武人。戸愚呂弟のような男が惚れる座布団であると言えるだろう。
腰の爆弾も微笑みの爆弾へ。もはや、私にとって座椅子の上は泣きたくなる場所ではない。ぶち壊す勇気とPOWERをくれた『IKSTAR 第四世代 ヘルスケア座布団』にア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!
参考リンク:Amazon「IKSTAR 第四世代 ヘルスケア座布団」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.