新型コロナウイルス騒動が続く中、「不要不急でない外出」の代表格とされるのは食料品の買い出しだ。スーパーではレジ前に透明シートを設置するなどといった対策も講じられているが、だからといって感染リスクがなくなるわけではない。
そんなとき頼りになるのがネットスーパーの宅配である。しかし騒ぎの渦中でたびたび配達業務がパンク状態に陥るなど、宅配に頼り切ってしまうこともまた不安。配達員と対面することに抵抗があるという人もいるだろうし。
どうにか他人と接触せずに、おいしい食材を入手できないものだろうか……。
・「通常運行」宣言
と、ここへきて『クックパッドマート』なるものが注目されているとの情報を掴んだ。投稿レシピでおなじみのクックパッドが2018年からスタートしたこのサービスは、提携する商店の新鮮食材を素早く配達してくれるというもの。
珍しい野菜や肉、訳ありのお値打ち品なども豊富に取り揃えられており、それだけでも利用価値がありそうだ。エリアによっては自宅配送も可能だが、今回注目すべきは「マートステーション」と呼ばれる特定の場所で商品を受け取るシステムである。
アプリで現在地から検索すると付近のドラッグストアやコインランドリー、ガソリンスタンドなど、提携する施設の一覧が表示されるしくみだ(※現在クックパッドマートを利用できるのは東京と神奈川の中心エリア)。
都合のよい場所を選択し注文すれば、設置された専用の冷蔵庫に商品が届けられるというもの。この方法なら誰とも接近せずに食材を購入できるわけだ。本当にそんなにうまくいくのだろうか? とりあえず注文してみることにしよう。
・やはり非常事態
ちなみに私の現在地である世田谷・杉並区周辺に関していえば、当日の夕方受け取るためには朝8時ごろまでに注文を完了させなくてはいけない模様。翌日の献立を決めておけば生活にゆとりが出る、と考えよう。
「おまかせ野菜セット」など計3点をチョイスし、注文ボタンを押す……
ガビーン!
思わず古典的な手法でショックさを表現してしまったが……アプリに「受け取り場所での注文数が上限に達しました」との表記が出現した。冷蔵庫の内容量には制限があり、一定数の注文しか受注できないのである。
こうなると場所や日付を変更しなくてはならない。しかしクックパッドマートの商品は日によって内容が変わるため、私が狙っていた「ホワイトアスパラ」は翌日だと注文不可。残念だが “新鮮さの現れ” といえよう。
ということで改めて商品をチョイスし、クレジットカードで決済すれば今度こそ注文完了だ! 明日の受け取りを楽しみに眠りにつく……
ガビビーン!!!
なんと私が受け取り場所に指定していたカラオケ店が、翌日から休業となってしまった! クックパッドマート自体は現在のところ「緊急事態宣言後も通常通り運営」を宣言しているが、受け取り場所閉鎖といった事態はどうしようもない。受け取り場所の安全性も含めて、事前に熟考しておくしかない。
・ついに受け取り
閉鎖になる可能性が低い『駅』を受け取り場所に再設定した私のもとへ、ついに「届きましたよ」という通知が来た。
さっそく駅構内へ向かうと……
あった! 見た目もオシャレなクックパッドの冷蔵庫!
アプリに表示されるQRコードを機械にかざせば扉が開くシステムだ。
冷蔵庫の中にはコンテナが格納されており……
注文した商品が個別に入れられている。
自分の名前が明記されていることを確認し、そのまま持ち帰っちゃえばOK!
・普通にお得
「おまかせ野菜セット」の充実ぶりは期待をはるかに超えていた。
チンゲン菜、小松菜、小松菜の花、のらぼう、かつお菜といった計5種類の野菜が、しめてたったの500円(税抜)とは「田舎の道の駅」を凌駕するおトクレベルである。のらぼう、かつお菜に関しては聞いたこともなかった……出会えて嬉しいぞよ。
また現在は「対象商品1品と保冷バッグ無料プレゼント」というキャンペーンも実施中だ(※なくなり次第終了)。さらに「LINEでクックパッド公式アカウントを友達追加すると1500円オフ」など、少なくとも初回注文は衝撃的なおトクさである。
「人と対面しなくてもいい」という点が図らずも世相とマッチしてしまったクックパッドマートだが、商品自体もマジで魅力的なのだ。「面倒だ」と躊躇していた人も、騙されたと思って1度トライしてみてほしい。
参照元:クックパッドマート
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:クックパッドマート(iOS)
▼「のらぼうと小松菜の花のあえもの」激ウマっ……
▼無料の保冷バッグは丈夫で容量タップリ
▼「やげんなんこつ」もよかった