いちおう私(羽鳥)の肩書は編集長だが、すべての記事を公開前にチェックしているわけではなく、みなさんと同じように記事が公開されてから目を通し、笑ったり、驚いたり、「え〜、そうなんだ!」と感心することも少なくはない。

そんな日々公開されていく数多(あまた)の記事の中で、たまに「ホントかよ!」と思う記事がある。たまにというか、けっこう多い。編集長の私がそう思うのだから、読者のみなさんは毎回のようにそう思っているに違いない。

ということで今回から始まった不定期連載が「編集長チェック! 部下が書いた記事の内容は本当か!?」である。記念すべき第1回目は、P.K.サンジュンが執筆した、調理時間わずか5分の「セリそば」を厳しくチェック!!

・言い過ぎサンジュン


だいたい彼の記事は “言い過ぎ” なことが多い。今回のセリそばの記事だって、「【最強レシピ】調理時間わずか5分!「セリそば」が衝撃的なウマさ」である。“最強” って。“衝撃的” て。ま〜た。ンもォ〜。

記事にはこうある。


1人だったのに思わず「ウマッ」って出ちゃったくらい衝撃的なウマさだったんです!

本当、セリの旬が終わるまではしばらくコレだけ食べていきたい


うそつけって! はいはい出ました。言い過ぎサンジュン出ましたよ。まったく、オーバーリアクションなんだから……。まぁでも、写真はメチャクチャ美味そうである。特に調理中の写真、スンゲ〜美味そう。どんな味がするんだろ……と思っていた4月初旬、

近所のスーパーで「セリ」ゲット〜!!


こうなったら作るしかない……。


サンジュンが言う「セリそば」を……!!


ていうか……


作り方……


めちゃ簡単……!!


これに関しては記事の通りであった。サンジュンが「そばを茹でるお湯さえ沸いていれば、所要時間はわずか5分程度。料理と呼べるほどの料理でもありません」と書く通りの簡単さ。ここは認めよう。OKだ。

ただ、その後に続く「1人だったのに思わず「ウマッ」って出ちゃったくらい衝撃的なウマさだったんです!」が嘘くさい。

もしも嘘なら、はっきり言おう。「おいサンジュン、嘘つくな」と。そう決意しながらズズズッと食べてみたところ……

「あ〜、おいしい」


なんということだろう。1人だったのに思わず「あ〜、おいしい」と出てしまうくらい衝撃的なウマさだったのである。香り、歯ごたえ、そして味……すべてにおいて感動的。どんな味だったのかも、その後ハッキリと口に出している。

「春の味だねぇ〜」


そう、これは紛れもなく春の味。爽やかさと、芽生えの空気。そしてショキショキした食感の初々しさ……。口の中に春一番が吹いたかのような、とてつもない “春感” がそこにはあった。

私はこの時の感動を歴史に残しておこうと、インスタに「サンジュンおすすめの「せりそば」、美味すぎた。こりゃすごい。春の味。」と投稿した。すると、当のサンジュンが珍しくコメントしてくれたのだが──


「いや、冬の味なんですよ。」


<完>


Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼すべてはここから始まった

▼またまたぁ〜。

▼せりそば初体験時のリアクション

▼なんでも八百屋さん情報によると、「セリの旬は2月から4月初旬まででもうそろそろ無くなる」とのこと。

▼本当、セリの旬が終わるまではしばらくコレだけ食べていきたい。