日本は比較的治安が良いとはいえ、なにかと物騒な世の中だ。もちろん何も起こらないのが一番だが、万一の際に自分の身を自分で守れるに越したことはないし、備えあれば憂いなしだろう。

そこで今回は、護身用品の専門店で人気ベスト5を聞いてきた。自身に危険が迫った際に役立つかもしれない商品や、護身用品の活かし方も聞いてきたよ。

・反撃より威嚇

我が身を守ってくれる物を求めて、2020年2月末にオープンしたばかりの護身用品専門店『ボディーガード 新宿店』に行ってみた。

広々とした明るい店内の中には、たくさんの護身用品に加え、防犯用品や武道具なども並んでいる。多すぎて、身を守るために何を備えれば良いのかさっぱり分からない。ということで、さっそく店員さんに聞いた人気ベスト5を第1位からご紹介するよ。


第1位「催涙スプレー ホワイトウルフ トルネード20(1390円・税抜)」

老若男女問わず文句なしの人気No.1は催涙スプレーとのこと。小さくて軽いため取り扱いが容易で、スプレーの飛距離が2〜3m・噴射時間が3〜5秒あるので、逃げるために敵との距離を確保しながらしっかりと狙い撃ち出来るという。後遺症などが残る成分を使用していないのも安心なんだそう。ちなみに、リップスティック型や噴射の練習用に水と油しか入っていないタイプもあったよ。

なお、この催涙スプレーは唐辛子などに含まれるカプサイシンの効果でヒリヒリさせる、というもの。実際にスプレーを吸い込んだり塗ったりした店員さんいわく「しばらく喉が痛んで咳が止まらなくなるし、手についたら洗っても終日ヒリヒリした。洗った後の手すら、目でも触ろうものなら地獄!」とのこと……恐ろしい。


第2位「ホワイトウルフ 4140カスタムスチール21ラバー ブラック(6980円・税抜)」

2番手は21インチ(約53cm)、通常のスチールより3倍の強度を誇るカスタムスチール「4140」を使用した警棒だ。店内では大量の警棒が売られているが、その強度と素手でも手袋でも握りやすいグリップ、程よい長さと重さが人気の理由らしい。警棒で威嚇して撤退してもらうのが一番だが、万一撃ち込まれても曲がる心配はほぼないそうだ。カッコいい〜!


第3位「ホワイトウルフ4140カスタムスチール警棒 26 鍔付 ブラック(1万2480円・税抜)」

3番人気も警棒。2番人気の警棒と同じ素材「4140」を使用しているものだが、より長く(約65cm)なっているので敵との距離が取りやすいのが特徴だ。手元に鍔(つば)がついているため、万が一敵が刃物などの武器を持っていた場合、手元を守ることが出来るのも嬉しい。ただし、長さがある分重いため、ある程度力のある人でないと取り扱いは難しいかも、とのこと。


第4位「ホワイトウルフ 7075アルミ合金警棒 16 鍔付 ブラック(7480円・税抜)」

またもや警棒じゃないか! 警棒大人気。3番人気と同じく鍔付きのタイプで、素材がアルミ・長さが16インチ(約43.5cm)と軽くて取り扱いやすいため、女性にも人気なんだとか。アルミ素材のため2・3位の警棒には強度が劣るが、航空機にも使用される特殊なアルミ「7075」を使用しているため、一般的なスチールに負けない強度が期待できるようだ。

ちなみに警棒は護身用に家や施設に備えておくためだけでなく、カッコよさからコレクション目的で購入する人もいるとか。なぜか黒色ばかりランクインしているのも、見た目のカッコよさを求めてなのかもしれない。


第5位「TITAN-GB8 タイタン スタンマスター(1万8960円・税抜)」

お店で取り扱っているスタンガンの中で最も威力が高い物が第5位にランクイン。特別に作動しているところを見せてもらったが、放電した瞬間青白い光が走り、バチバチッと大きな音がして思わずビビりまくってしまった。しかし、「ビビらせる」ことこそがスタンガンの真の仕事だという。

スタンガンは長さがないものが多いため、スタンガンが敵に届く=敵が目の前にいる危険な状況、ということだ。そのためスタンガンは、押し当てて敵を撃退するよりも、離れた敵に光と音で威嚇して逃げるスキを作ったり、ビビらせて撤退させる方が活きるらしい。もちろん強い光や大きな音はハッタリではなく威力も高いため、コートなど厚手の布地の上から押し当てても相当痛いそう。

接近戦になって相手にスタンガンを奪われることを想定して、ピンが抜けると作動しなくなる機能がついているのも人気の理由の一つらしい。


惜しくもランクインはしなかったが、バリエーション豊富なスタンガンには手のひらサイズで威力十分なタイプやライトつきのもの、中には防犯ブザー付きのものもあった。

変わり種としては、警棒のようなスタンガンや懐中電灯タイプもあったよ。警棒タイプは警棒部分全体がバチバチする仕様なので、掴まれたときに効果を発揮するのが嬉しい。が、取り扱いが下手だと自分に当ててしまいそう……


・「逃げる」ことは「守る」こと

1位から5位の商品を見ると、催涙スプレーに警棒、スタンガンと一見バラバラだが、共通しているのは「敵から離れた状態でも威力を発揮する」ということ。離れていても噴霧出来る催涙スプレーはもちろん、警棒やスタンガンも使用して戦うためではなく「見た目で相手を威嚇する」ために使用するのが護身用に活かすポイントなのだ。

誰でも扱える催涙スプレーと違い、力も武道などの心得もない素人が警棒を持って敵と戦うことは難しいだろう。しかし、警棒を持って見せることで敵を一瞬でも怯ませ、逃げるスキを作れたら、催涙スプレーと同様に「自身の身を守る」ことが出来るのだ。スタンガンも同じく、「逃げるための威嚇」に使うのが最も効果的な活かし方といえるだろう。

実は『ボディーガード』の運営会社は社員さんの約8割が女性で、たとえ力のない人が恐い目にあったときにも身を守れるように、と考える人も多いらしい。変質者などに遭遇したとき、周りに人がいない場合は通報出来たとしても助けが来るまでに時間がかかる。大切なのはいち早く敵から離れ、逃げられることだ。

何はともあれ物騒な世の中。攻撃するためではなく防御のため、何かあったときに無事に逃げられるように備えておくのも大切だろう。筆者も念のために備えたが、使う日が来ないことを祈るまでだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ボディーガード 新宿店
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-2-1 ナインティー新宿ビル4F
営業時間 11:00〜20:00

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼買いました!

▼防刃用品も人気なようです。意外な使い道も!

▼護身・防犯用品に「練習用」があるのを初めて知った……!

▼全部買いたかった。

▼クボタン風の護身用品も豊富でした。

▼全部買いたかった(2回目)。