近年、需要を伸ばし続けている冷凍食品。一昔前であれば「どうせマズい」なんてイメージがあったが、進歩は凄まじくいつしか私たちの生活に欠かせないものとなった。日持ちがする上に美味しいとなれば、そりゃ売れるのも当然の流れだ。

また、冷凍食品は基本的に「レンジのみ」で出来上がるのもストロングポイント。たとえ1人暮らしで料理しない男性(私のように)であっても簡単に作れてしまうのが嬉しいところ……なのだが、今回試してみた「低糖質のお好み焼き」は天使のような悪魔の笑顔を見せてきた。

・ロカボのお好み焼き

購入してみたのは三菱食品の冷凍お好み焼きで価格は228円。1枚あたりの糖質は19.2g、1日の1 / 3分の野菜が摂取可能などと嬉しい数字が商品に書いてある。ちなみに、低糖質ということでロカボマークもついている。

袋から取り出すと、お好み焼き “だけ” が透明フィルムに包まれた状態で入っていた。このあたりはどこにでもある冷凍お好み焼きだが、これでダイエットにも効果があるというのだから期待が膨らむ。

調理方法は冷凍食品らしく至って簡単。透明フィルムをはずしてお好み焼きをレンジに放り込むだけである。同商品はラップもなしでOK。たったそれだけで……

ほい、完成。パッと見は低糖質ということも分からず、いつも食べているような冷食のお好み焼きが出来上がり。しかし……だがしかし……同商品にはまさかの落とし穴があった。なぜならば……!


・本末転倒になりかける

ずばり、ソースやマヨネーズなどが一切ついていないのだ。一応、商品袋に「ついておりません」とサラリと書いてはあるものの、しっかり確認してから購入するのは少数派ではなかろうか。だって、それらがデフォでついている商品も少なくないし……。

これが大阪、広島あたりの家庭ならば問題ないかもしれない。しかし、私は1人暮らしな上に料理をまったくしないし、一度は太りに太ったズボラ野郎である。唯一、家に置いてあるのは大好物のマヨネーズのみ……こんな環境が作り出されたらやることは1つ……


マヨ投入っ……


するかどうか葛藤を繰り返しつつ……


なんとか理性を保つことができたが、私の中の悪魔があと少しささやいていたら低糖質を望んでお好み焼きを買ったのにマヨを大量にぶち込んでダイエット道に反するところだった。

苦悩に苦悩を重ねた結果、チンしたあとにソースを買いに行くのも変な話なので、何もつけずそのまま味わうことに。とりあえず半分に切ってみたが、何ら普通のお好み焼きと変わらない。ではお味の方はというと……

普通に美味しかった。正直、何もつけていなかったので期待ゼロだったが、噛めば時おりキャベツの心地いいシャキシャキ感が顔を覗かせ、山芋の風味も感じる。しっかり肉も入っているし、あっという間にペロリンチョ。低糖質だからといって味気ないこともなく、「あっ、うめぇ」と素直に思える出来だった。

・理性崩壊に注意

当然、ソースやマヨネーズなどをつければもっと美味しくなるのは間違いない。そこで改善して欲しいのは、それらを消費者に委ねていることだ。付属を増やせば価格に影響するかもだが、個人的にはソースなどを調整して最初から入れて欲しかった。これ以上食べたらダメ的な。

そうすることで理性崩壊して本末転倒になる人は減るはず。ましてやダイエットとは自分との戦いなのだ。低糖質を望んで購入するケースがほとんどだと思われるし、厳しく制限してもらった方が嬉しい人は多いのではないだろうか。そう、私みたいにね。

参考リンク:からだシフト「冷凍食品 お好み焼き 豚玉」
Report:レンチン原田(ズボラ)
Photo:RocketNews24.