2020年10月1日より、いよいよ「たばこ税」の増税が施行される。値上がりと言えばタバコ、タバコと言えば値上がり──。それでもしぶとくタバコを吸い続ける愛煙家諸君にとっては「またか」くらいの感覚しかないかもしれないが、正直今回の値上がりはかなり大きい

なにせ、日本で最も著名な銘柄の1つ「メビウス(旧名マイルドセブン)」がついに500円の大台を突破し「セブンスター」に関しては1箱560円に到達するのだ。愛煙家諸君、値上げに備えてカートン買いの準備をしておこう。そしてご自身の銘柄がいくらになるのかも知っておこう。

・40~50円の値上げがメイン

日本におけるタバコメーカーは、主に「JT(日本たばこ産業)」「フィリップモリス ジャパン」「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン」の3社。当然ながら今回は、3社揃って値上げに踏み切ることになる。

昨年、2019年の値上げ幅は1箱あたりわずか10円程度であったため、カートン買いを控えた喫煙者も多かったハズ。だが今回は50円値上がりする銘柄も少なくなく、財布に与えるインパクトは比べ物にならないほど大きい。ズバリ、カートン買いを推奨だ。

・早めの予約推奨

タバコ店によってはすでに予約を開始しており、店員さんによれば「これから一気に予約が増えそう」とのこと。値上げ間際には駆け込み需要も想定されるので、確実に購入したい人には予約をオススメしたい。なお、経験上カートン買いは “前金制” が一般的である。

さて、あなたがお吸いの銘柄はいくらになるのか? 詳細については各社のホームページでご確認いただきたいが、今回は比較的人気が高いと思われる主要銘柄にターゲットを絞って、改定後の価格をお知らせする。

・JT

メビウス 490円 → 540円
セブンスター 510円 → 560円
ウィンストン・キャスター 450円 → 500円
ウィンストン・キャビン 450円 → 500円
ウィンストン 450円 → 500円
ホープ(10本入り) 260円 → 280円
ピース(10本入り) 260円 → 280円
キャメル 400円 → 450円
セーラム・ライト 490円 → 540円
ナチュラル アメリカン スピリット 530円 → 570円
ピアニッシモ・アリア・メンソール 490円 → 540円
ハイライト 450円 → 490円
ピアニッシモ・ティモア・6 500円 → 540円
わかば 450円 → 500円
エコー 440円 → 490円
ゴールデンバット 420円 → 470円
プルーム・テック専用 メビウス・レギュラー 490円 → 540円
プルーム・テック・プラス専用 メビウス・マイルド 500円 → 550円
プルーム・エス用 メビウス・レギュラー 490円 → 540円

・フィリップモリス ジャパン

マールボロ 520円 → 570円
マールボロ・ブラックメンソール・エッジ1・100’s 510円 → 560円
ラーク 460円 → 500円
パーラメント 500円 → 540円
バージニア・エス・ソフィア6 490円 → 530円
フィリップモリス・10・KSボックス 380円 → 400円
iQOS専用 マールボロ・ヒートスティック・レギュラー 520円 → 550円
iQOS専用マールボロ・ヒートスティック・ディメンションズ・ノア 530円 → 560円
iQOS専用ヒーツ・ディープ・ブロンズ 470円 → 500円

・ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン

ケント・9・KSボックス 460円 → 500円
ダンヒル・ライト 520円 → 560円
クールマイルド 490円 → 530円
ラッキーストライク 520円 → 560円
ヴォーグ・モント・メンソール6 500円 → 540円
glo専用 ケント・ネオスティック・インテンスリー・フレッシュ 460円 → 480円
glo専用 ネオ・クリーミー・プラス・スティック 500円 → 520円
glo hyper専用 ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ 470円 → 480円


ご覧のように1箱あたり40~50円値上げする銘柄が多いようだ。たかが50円、されど50円。1カートンあたり500円の差が出てくることをどう捉えるか? あとはご自身の懐と相談のうえ、値上げ前に何カートン購入するか考えてみるといいだろう。

・格言「どうせ吸う」

ちなみに記者はタバコが吸えるタバコ屋3軒で、それぞれ5カートン、合計15カートンを購入するつもりだ。どうせなら灰皿を置いていないコンビニで買うよりも、今でも灰皿を設置し続けてくれているタバコ屋で買いたいと個人的には思っている。15カートンはやや多い気もするが、どうせ吸うから無問題だ。

とにもかくにも、泣いても笑っても10月1日から多くの銘柄が値上がりすることは確定事項である。後になって「カートンで買っておけばよかった~」なんて後悔しないよう、今から準備を進めておこう。いよいよ本格的な「1箱500円時代」に突入だ。

参考リンク:JT「たばこ税増税等に伴うたばこの小売定価改定の認可申請について」(PDF)フィリップ モリス ジャパン「たばこ製品の小売定価改定を認可申請」(PDF) 、 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン「たばこ製品の小売定価改定の認可について」(PDF)[1][2]
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.