2018年10月1日から「たばこ税」が増税される。それに伴い大手タバコメーカー「JT」や「フィリップモリスジャパン」は各種銘柄の値上げ幅を発表してきたが、8月30日、ケントなどを擁する「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン」もタバコの値上げを発表した。

注目は人気の加熱式タバコ「グロー」の各種銘柄も値上げに踏み切ったこと。これにより「アイコス(iQOS)」「プルームテック」を含めた3大加熱式タバコ全ての値上げが確定したことになる。薄々気付いていたとはいえ……これは悲報だ。

・紙巻きタバコも値上げ

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが扱う人気銘柄は、先述した「ケント」の他に「ラッキーストライク」「クール」「ヴォーグ」などがある。まずはその中から、主要な紙巻きタバコの値上げ幅をお知らせしよう。記載のないものは同社のホームページを確認して欲しい。


ケント1・100ボックス 420円 → 450円
ケントエスシリーズ1・100ボックス 410円 → 440円
クール  450円 → 480円
クールプレミアム フレッシュ5ボックス 460円 → 490円
ラッキーストライク ボックス 460円 → 500円
ヴォーグ ブリュチャコール6 460円 → 500円


値上げ幅はどの銘柄もほぼ同じで、410円のものは440円に、420円のものは450円に、450円のものは480円に、460円のものは490円に30円アップ。そして460円のものだけは500円へと40円アップするようだ。

・グローは一律40円アップ

お次に加熱式タバコ「グロー」の値上げについてだが、現在グロー銘柄の価格は「420円」と「450円」の2タイプが販売されている。詳細な銘柄については割愛するが、420円のものは460円に、450円のものは490円へと一律40円アップが発表された。

これにより、すでに発表されている「アイコス」「プルームテック」と合わせ、加熱式タバコの値上げは以下のようになる。


アイコス 460円 → 500円
プルームテック 460円 → 490円
グロー 420円 → 460円
グロー 450円 → 490円


加熱式タバコが流行りだした時は「加熱式は値上がりしない」なんて噂も流れたが、どうやらそれは “春の夜の夢” であり、たばこ税の増税は “盛者必衰の理” をあらわしているようだ。

とにもかくにも、加熱式であろうと紙巻きであろうと10月1日からタバコは値上がりする。愛煙家にとってはますます厳しい環境になりそうだが、これも時代の流れ。諸行無常の響きを感じる秋になるかもしれない。

参照元:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン「紙巻たばこ製品の小売定価改定の認可について」「加熱式たばこ製品の小売定価改定の申請について」(PDF)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.