1970年に連載開始した『ドラえもん』。50周年となる今年は各方面とのコラボ商品や限定グッズなどが多数発売されており、ドラファンは取捨選択の日々を強いられている。そんななか個人的にではあるが、絶対に絶対に入手せねばならないアイテムが登場してしまった。

その名もズバリ「なんてことないシール」……公式サイトの説明には『「なんてことない」ように見えるコマに詰まった魅力に、改めて気づかされる』とある。ある程度ドラえもんを読み込んだ人ならおそらく「よくお分かりで」と親指のひとつも立てるところだろう。

ドラえもんの魅力は「なんてことないシーン」にこそ詰まっているのだから。

・劇場版は40周年

本日3月6日は劇場版ドラえもん『のび太の新恐竜』公開日……のはずだったが、新型コロナウイルスの影響で公開は延期となることが発表された(※新しい公開日は現在未定)。

ドラえもんファンである前に「藤子・F・不二雄信者」ついでに「大山のぶ代フリーク」でもある私は、2005年の声優交代以降、アニメ版のドラえもんからは遠ざかってしまっている。しかし『新恐竜』が劇場版第1作『のび太の恐竜』公開40周年を記念して制作されたものであると聞き、原作ファンとしても久々に劇場へ足を運ぶ所存だ。

「ドラえもん なんてことないシールくじびき」フェアの対象書店は全国約2000軒。『ドラえもん』の対象コミックス・関連書籍を買うと1冊につき1枚、束からシールを引き抜くことができるというものだ。

対象となるコミックスは単行本の0、1、6、7、16、31巻……と断続的だが、これは「名作エピソード」or「恐竜エピソード」の収録巻ということであるらしい。

他にも原作版『のび太の恐竜』や、対象学年向けにセレクトされた「ドラえもん1年生〜6年生」も対象となっている。ちなみに藤子・F・不二雄先生が学年に合わせて同時にストーリーを描き分けていた話はファンの大好物だぞ。

公式サイトによれば「書店によって対象商品は異なる」とのこと。私が3つの店舗を回った限りではどこも同じラインナップだったが、購入する際は必ず「対象シール」が貼られているかどうか確認してほしい。

また書店の方に聞いたところ私が訪れた3月1日の段階で、シールはすでに3分の1ほどが引き抜かれた状態である(キャンペーンは2月26日からスタート)。シールくじはなくなり次第終了なので早めの入手をオススメしたい。

シールは全部で12種類、おまけに「あたり」の「ひみつシール」も少数混じっているそうな。もちろんシールを選ぶことはできないため、コンプリートへの道のりは相当険しいとみた……!


・ドキドキの開封

ひとまず対象コミックス3冊でシールを3枚引き抜いた私は、その場で確認したい気持ちを抑えて帰宅。単行本は1冊472円だ。

シールが入った袋は4種類あり、こちらも集めておきたいところ。では、いざ開封………ム、ムムムッ! これは!!!



キラカード風のキラキラ加工シールが1枚アリ!


「 “あたり” か!?」と思わず色めきたったが、これは「きらきら なかまたち」というシールであることが判明した。1シールは場面の種類ごとに分けられているのだ。私が引いたのは他に「デレデレ ドラえもん」と「ごそごそ ドラえもん」。

残念ながら「あたり」は入っていなかったものの、最悪の事態 “シールかぶり” は免れた。しかし私が特に欲している「もぐもぐ ドラえもん」「ぐぅぐぅ ドラえもん」「へろへろ ドラえもん」は入手ならず……やはりもう少しゼニを使うしかないらしい。

とはいえどのシールを見ても、やはり数あるコマの中から選抜されただけのことはある。どのドラえもんも本当にイイ表情をしているんだよなァ!


・どの単行本を買うべきか

今回初めて単行本を購入する者にとっては選択肢が多いため、 “まずどれを買えばいいか分からない” 事態となるだろう。ここで注意したいのが、うっかり『0巻』をチョイスしないこと。

0巻は昨年末に発売されたばかりの新刊だ。コミックス未収録だった作品を集めたファン垂涎の1冊だが、初心者にはやや高度なため最初に読むと混乱するかもしれない。コミックスをある程度読み進めて、ドラ愛が深まった頃合いに手を出すのが無難だろう。

今回はあくまでもキャンペーン対象本限定ということで話をさせていただくと、私が最もオススメしたいのは『6巻と7巻』のダブル買い。しかし「どうしても1冊を選べ」と言われれば『1巻』だ。

これは6巻の最終話「さようなら、ドラえもん」と7巻の第1話「帰ってきたドラえもん」を、間髪開けず続けて読む必要があるためである。「さようなら、ドラえもん」は数あるエピソードの中で特に名作であると言われており、私個人としても全く同意なのだが……


仮に6巻だけを読んでしまった場合、溢れる涙を止められずに脱水症状を起こす危険性がある。


名作すぎるがゆえ、場合によっては命さえも落としかねない……ドラえもん6巻は諸刃の剣なのだ。よって一刻も早く「帰ってきたドラえもん」を読んで心を落ち着かせる必要があり、やはりこの2冊は必ずセットで購入することを強く勧めたい。


また私を含め単行本を全て所持している者は、今回のキャンペーンでどうしても “もう持っている単行本” を購入する必要に迫られるのだが……

その場合も私は同じく『6巻と7巻』をオススメする。ドラえもんの原作を読んだことのない人は意外に多く、こういった機会にプレゼントするとすれば、やはりこの2冊というチョイスになるからだ。きっと喜ばれるぞォ〜!

参照元:ドラえもんチャンネル
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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