Nintendo Switch『あつまれ どうぶつの森』の発売まで残り1カ月となった。日本中のファンが予約や「あらかじめダウンロード」を済ませ、指折り数えて当日を待っていると思う。かくいう筆者もその1人だ。長かった……ここまで長かった……。

どんなシステム? 登場するどうぶつは? 無人島の開発ってどうやるの? まだまだ明らかになっていない情報も多いが、「こうだったらいいな〜」という要素を勝手に予想して挙げてみる。


1. 無人島サバイバル要素

サバイバルゲーム(エアガンでやるのでなく、ビデオゲームね)が好きなら、「無人島」「作業台」「レシピ」なんていう単語が大好物のはず。

前作『とびだせ どうぶつの森』では「村」とはいえ、すでに商店街があり、鉄道まで走っている近代的な土地に引っ越してきた。もしこれが、何もないところに道をひらき、街灯を置いて、インフラを整備し、行けるところが増える……なんていうシステムだったら、筆者はそれだけで徹夜できる自信がある。

自宅のインテリアをいじるのもハマるけれど、島が少しずつ発展していき、住民が増えて賑やかになっていくのはきっとめちゃくちゃ楽しい。もちろん自分のやったことによってちゃんと変化が起きる、例えば島のビジュアルが変わる、というのは大事な要素なのでぜひ充実させて欲しい。


2. 夜でも遊べるように!

どうぶつの森シリーズの大きな特徴は、現実と連動したゲーム内時間。現実世界が夜ならゲーム内も夜だし、季節も連動している。自分とどうぶつたちの生活がリンクしているようで、大きな没入感が得られるのだけれど、困った点もあった。

『とびだせ』では、筆者は仕事が終わった深夜にゲームを始めたのだが、夜になるとゲーム内でも商店が閉まる。「まめつぶ商店」が閉店したために「あみ」や「つりざお」のような基本装備が手に入らず、リサイクルショップ「R・パーカーズ」が閉まると採集したものも売れなくなり、初日の夜にいきなり「やることがない」状態になったのだ。(ゲームが進むと夜間営業もできるようになるが、そこまで現実時間で数日かかる。)

その他、リアルで翌朝にならないと進行しない、あるいは商品が補充されないなど、時間経過に左右されるイベントも多かった。スキマ時間にやれるスマホゲームと異なり、学校や仕事が終わってから、特定の時間や曜日にしかゲームを起動できない人も多いと思うので、なかなか使いこなすのが難しいシステムだった。

そのため、苦肉の策として本体設定をいじって時間を操作する、という強硬手段も登場したわけだが……誰も本意ではなかっただろう。

楽しさを「足し算」していくのは一向に構わないので、特定の時間にイベントが起きたりするのは筆者としてはOK。そうでなく、特定の時間しか遊べない人が「損する」「つまらなくなる」ような引き算のシステムはやめて欲しい。「夜でもちゃんとプレイできる」システムを熱望!


3. 博物館や図鑑は欲しい!

切手でも昆虫でもモンスターでも、何かをコレクションするってワクワクするよね? どうせ集めるなら、ただリストに載るだけじゃなく、きれいに展示したい!

『とびだせ』のフータの博物館はよかった。魚を寄贈すると水族館のように水槽が賑やかになり、化石を寄贈すると少しずつ骨格標本が出来上がる。欠けているところがあると気になって気になってしょうがない。もうこれだけで、つりやムシとりや化石掘りのモチベーションが上がる! 人の「集めたい」「揃えたい」っていう気持ちを上手く刺激していた。

他ゲームでたまに見かける「まだ持っていないアイテムはシルエットだけ表示」という図鑑システムも筆者は好きだ。完全に見えているとつまらないし、ただの「?」マークだったりすると、リアリティがなくて物欲がわかない。シルエットだけのものが、アイテムゲットでカラーになることで「こういうデザインだったのかー!!」と嬉しくなるシステムがよい。どうぶつの森シリーズは凝ったデザインの家具が多いので、コレクションしたくなる工夫はぜひして欲しい。


4. 『ポケットキャンプ』の長所を取り入れて!

スマホゲームとして登場した『どうぶつの森 ポケットキャンプ』。家庭用ゲーム機とは根本的にビジネスモデルが違うが、グッジョブと思うところもたくさんあった。とりわけスマホゲームが得意とするのは、プレイヤーを離脱させない、つまり飽きさせない工夫だ。

例えば、毎日ログインしたくなるように、次々と発生するイベント。本家がまさしく「スローライフ」であるのに対し、ちょっと忙しすぎるほど「やること」が発生する。作業ゲーになってしまう危険性もはらむけれど、『とびだせ』では筆者は「もう少し忙しくてもいいなぁ」と思う方だったので、季節のイベントがたくさんあるのは歓迎だ。

それに、コンテンツをどんどん増やしていく、というスマホゲームの特徴のおかげで、細かく作り込まれた家具や洋服やオブジェクトが大量に生まれた。条件を満たすとキャラクターのアニメを観られる「エピソード」機能も、どうぶつたちのバックグラウンドを掘り下げていたと思う。スマホゲームの「コンテンツ量」と、家庭用ゲーム機の「自由度」が組み合わさったら最強じゃないだろうか?

もうひとつ『ポケットキャンプ』で進化したなぁと感じたのが、設置したオブジェクトにどうぶつがアクションを起こすこと! 置いたものを「使ってくれる」姿を見るだけで、それまでの苦労が吹っ飛ぶというものだ。『とびだせ』では、公共事業でオブジェクトを置くと画面は賑やかになるが、装飾のような意味合いが強かった。

昨今のゲームのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のAI進化はめざましく、時間や季節ごとに行動が変わったり、プレイヤーの外見や性別や親密度によって会話の内容が多彩に変化することも珍しくない。どうぶつたちが本当にそこに暮らしているような、自然な行動に期待している。


5. しずちゃんはどうなる?

みんなの永遠のアイドルしずえ。パッケージイラストではアロハ姿のしずえが確認できるので、登場することはほぼ確実。前作ではひょんなことから村長に就任したプレイヤーをアシストする秘書として活躍し、「いかにも村役場」な事務服もキュートだったが、今作ではどんな役割で登場するのだろうか。

シリーズでは他にも「エイブルシスターズ」の3姉妹や、ミュージシャンとたけけなど「職業を持っているどうぶつ」が登場する。彼らのようなゲストどうぶつたちとも仲良くなりたい、というのはファンの夢だよね? まめつぶ兄弟と一緒に遊べたりしたらキュン死するかも……。


・新映像も公開予定

以上、勝手に大予想してみたが、んなこと書いたってもうゲームは完成しているって? アップデートでもいいですよ、任天堂さん! 泣いても笑ってもあと1カ月。そろそろカウントダウンを始めよう。

なお、2月20日(木)23時〜Nintendo Directで新映像が公開予定! 約25分間、「無人島生活についてくわしくご紹介します」とのことなので、ここに挙げた疑問にも答えが出るかも? 忘れずチェックしよう!


参考リンク:任天堂
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.