
桃太郎伝説と関連づけて語られることが多い、岡山名物きびだんご。日本人でこのお菓子を知らない人は滅多にいないはずだ。もしいるとするなら、よほど桃太郎にトラウマがあって記憶を忘却しているか、筋金入りの桃太郎アンチの家庭で育ったかのどちらかだろう。
あまりに馴染み深すぎる和菓子ゆえに、筆者はつい最近まで、よくよく考えたら未実食にもかかわらず「すでに食べた気」になっていた。なんなら日本人のほとんどが「すでに食べた気」になっているのではなかろうか。そこで今回、周囲に一歩差をつけるために実物を食べてみることにした。
岡山まで足を運ぶのも1つの手だが、ほかの数多くの銘菓がそうであるように、きびだんごもまたインターネットを通じて入手することができる。
おばあさんに作ってもらうまでもなく、我々はきびだんごをネットで頼める時代に生きているのだ。そう考えると妙な感慨が湧いてくる。
今回注文したのは、岡山県に本店を構える和菓子屋「廣榮堂(こうえいどう)」のきびだんごだ。安政3年(1856年)創業、現在のきびだんご発祥にも携わったという由緒正しき老舗である。詳しくは公式HPを参照してほしい。
同店のネットショップには通常の「元祖きびだんご」に加え、「黒糖きびだんご」や「抹茶きびだんご」、「スポーツきびだんご」などが用意されている。「スポーツきびだんご」が気になりすぎるが、オーソドックスに「元祖きびだんご」の15個入り(648円)を選んだ。
届いた商品の包装には、可愛らしいキャラクターたちが描かれていた。
桃太郎にまつわるイラストなのかと思いきや、よく見たらコアラも紛れ込んでいるので全然そんなことはなかった。深く言及するのは避けた方がいいだろう。
さておき、期待とともに包装を開いていく。視界に飛び込んできたのは、整然と列を成して並ぶきびだんごたち。
壮観である。最大15匹まで動物を手下にしうる力が目の前にある。実は個別包装のバージョンもショップには用意されているのだが、この光景が見たくて剥き身のものを買ってしまった。
なんというか、アニメや特撮の劇中に出てくるグッズを買った時のような興奮が抑えられない。仮面ライダーで言うベルト、魔法少女で言うステッキである。
とはいえ、眺めてばかりでは始まらないので実食に移ることにする。思っていたより見た目に団子感はなく、むしろ小さな大福のようにも映るが、果たして味の方はどうか。
付属のへらで刺してみると、ふんわりと沈み込んでいく手応えが返ってくる。この時点で美味しさの片鱗を感じる。
そして持ち上げて口に含むと、もちもちとした柔らかな食感とともに、優しい甘みがしみ出してきた。実に上品な仕上がりだ。噛むごとに口の中をまろやかに転がり、すぐには飲み込みたくない、大事に堪能したい気持ちにさせられる。
和菓子というと個人的にはべたっとした甘さのものが多い印象がある一方で、このきびだんごはくどくなくて食べやすい。口当たりも後味も良い意味で軽く、しかし印象の薄い菓子かというと決してそうではなく、ほんのりとろける妙味を味覚は確かに覚えている。
これは美味しい。予想していた通り、純然たる団子というより大福との合いの子といった食べ心地ではあるものの、それが魅力につながっているように思う。べったりではなくしっとりまとわりついてくるスイート加減に夢中になれる。
気付けば4個、5個と止まらずに口に運んでしまっている。筆者は人間なのでこの程度で済んでいるが、人間よりはグルメ経験の少ない動物がこれを与えられたらどうなるか。与えてくれた者に対してどんな振る舞いに出るか。想像に難くない。
注文してよかった、食べてよかったと素直に思える一品だ。筆者と同じく「すでに食べた気」になっている方には、ぜひとも実物の仕上がりを確かめてみることをお勧めする。慣れ親しみきっていた桃太郎の物語に、新たな味わいが生まれてくるはずだ。
西本大紀












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