灯台下暗し。今さら説明するまでもないが、人は身近なことには案外気がつかないものだという例えである。こう切り出したのも、先日まさにそのような現象に遭遇したから。新宿二丁目にある編集部最寄りのローソンで、これまた新宿御苑前に本店を構える「金色不如帰(こんじきほととぎす)」のカップ麺を発見したのだ。目と鼻の先すぎるだろ!
しかし、それ以上に問題があって……同商品は2018年10月30日と1年以上前に発売されていたからおったまげ。今の今まで気づかなかったとはマヌケ以外に言いようがないが、本店の味を知っている身でやることは1つ。今さらながら食べ比べである……!
・ミシュランに掲載された有名店
金色不如帰は貝だしラーメンを代表する有名店で、ミシュランガイドに一つ星として掲載された実績がある。それだけにいつ行っても激混み。当編集部メンバーの金色ファンは、時間をズラしてランチ終了ギリギリで食べに行くことがほとんどだ。
で、そんな金色が「ローソン名店シリーズ」のカップ麺だと待つことなく税込258円で食べられるから嬉しい。作り方は他のカップ麺同様カンタン。まずはフタをちょっと開け、かやくと沸騰したお湯を入れる。
それから待つこと4分。そこにあと入れの液体スープを加えたら出来上がりだ。そしたらなんと……
トリュフと海鮮の匂いがふわっと香り立ってきた。これよ……これ……! こればかりは他のラーメン店にない金色らしさ!!
カップ麺ではスープに黒トリュフの香料を使用しているとのことだが、匂いの段階では “らしさ” が出ていると言っていい。これは期待っ……!
・本店の味を知る2人で実食
今回、レポートの精度を上げるため、金色ファンのGO羽鳥にも食べてもらうことにした。ちなみに羽鳥も、今の今までカップ麺の存在に気づかずにきた「今さら野郎」である。
揃ってズズズッーとちぢれ麺すすり、本店と同じく金色に輝くスープをじっくり飲んで味わってみた。もったいぶらず結論からいうならば……
アリだ
金色らしさを上手に再現していると言っていいだろう。というのも、カップ麺ながら貝と真鯛……海の上品さが感じ取れる。限られた予算内で本店の味に近づける努力が、スープや麺からしっかりと伝わってきたのだ。
まぁすべてにおいて洗練された本店の味の方が100倍ウマいが、こればかりはカップ麺の宿命。何より金色ってこんな店だよというのは十分伝わるし、遠方の人でも “らしさ” を味わえるのは大切なことだ。よってアリ、これはアリ!
それにしても……
3カ月前じゃなくて1年と3カ月前の発売とは……。
あぁ……
灯台下暗し……
参考リンク:ローソン研究所「金色不如帰」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼かやくとスープは全部で4つ
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