人気声優・石川界人さんが先日、ラジオでの不適切な発言を理由に日本酒キャラクタープロジェクト『神酒ノ尊 -ミキノミコト- 』の越乃寒梅役を降板し話題になった。具体的な内容は報じられていないが、ネットでは「糖質制限をしているから日本酒は飲めない」という旨の発言が原因と噂されている。

もちろん噂レベルの話なので真偽は不明だが、米から作られる日本酒の糖質が他のお酒と比べて高いのは事実だ。そういった意見があるのは十分理解できる。ただ、石川さんは知っていただろうか? 日本酒には糖質を極限までカットした「糖質ゼロ」が存在するということを。

・話題のツイート

一連の騒動と時を同じくして……というか、完全に被せてきたっぽいツイートを投稿したのが日本酒メーカー「月桂冠」だ。こちらが該当のツイート。


「何を隠そう実は弊社、糖質ゼロの日本酒をかれこれ10年以上前に開発し、販売してございます……。」


そう、石川さんについては一切触れていないものの、確実に狙って来ている。「やってんなコイツ」という臭いがプンプン漂うツイートだ。事実、Twitterで「月桂冠」と検索すると予測変換で「石川界人」が表示されるので、これはもう “そういうコト” だと思っていいだろう。

・糖質ゼロ

2008年9月に登場した『月桂冠 糖質ゼロ』は、糖質を0.5g未満まで減らしているため、甘味や酸味が非常に少なく超淡麗辛口とのこと。カロリーも普通酒と比べて25%カットされているらしいぞ。これなら石川さんも飲んでくれるのではないか。

・飲んでみた

かくいう私(あひるねこ)も、日本酒は大好きだが糖質ゼロ系は飲んだことがないため、この機会に初体験しておこうと思う。器に注いだ感じはほとんど水のようだ。が、鼻を近付けると日本酒特有のアルコール臭がツンと鼻を突く。


すいと口に含むと……

うおお……。甘みまったくねぇ。酸味もねぇ。月桂冠の説明通り、スパッと切れ味鋭い超淡麗辛口だ。どこまでもクールで、どこまでもクリア。もしこの酒を擬人化したとしても、無口キャラすぎて声優はいらないだろう。それくらいドライな日本酒である。

ただ、やはり糖質を削っているからか、味に深みらしきものはほとんど見当たらない。それは飲み口が軽いとも言い換えられるのだが、ボディを肉抜きしまくって軽量化したかのような、一抹の物足りなさをどうも感じてしまうのだ。

とは言え、糖質ゼロであることを考えれば十分すぎるほどに日本酒だろう。クセがないので長く飲めそうだし、パッケージにも書いてあるように自分なりのアレンジの余地がある。糖質オフ中の料理酒としても使えるのではないか。

・石川さんに捧ぐ

まあ、上等な純米酒や吟醸酒と比べてどっちがウマいかと聞かれれば、それは100%前者だが、糖質を気にしつつもどうにか日本酒が飲みたいという人にとっては、これ以上ない神アイテムと言えるはずだ。ぜひ石川さんにも教えてあげたい。

参照元:Twitter @GEKKEIKAN_SAKE
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.