イルミネーションが街を彩り始めた今日この頃。クリスマスの足音が大きくなるにつれ、吹き抜ける風も鋭さを増すばかり。冬が本気出してきてる。そんな2019年12月8日、埼玉県浦和の伊勢丹は日本で最も熱い場所だったに違いない。そう、『力祭』が開催されたのである。
Vシネの帝王・竹内力さんがデパートで店頭販売するこのイベント。京都、府中、新潟、名古屋と行脚していることは以前の記事でお伝えした通りだが、はたして現場は一体どんなテンションなのか? この目で確認すべく、浦和の『力祭』に潜入してみたぞ!
・現地到着
竹内力さんのトークショーと紳士服売り場での販売会が行われる『力祭』。公式サイトのニュースでは、「※状況によって入場を制限する事がございます」との注意喚起も行われている。はたして私は売り場に入れるだろうか?
不安に思いながらも浦和に到着。伊勢丹浦和は駅前のロータリーにあった。まずは、13時からトークショーが行われるはず。スケジュールを確認しつつ伊勢丹浦和の前を歩いていると……ん? アレじゃね?
通りに小さなステージが設置されており人が集まっていた。この寒空の下、開始30分前なのに、すでに前列の席が埋まっているのはさすがである。
・竹内力の真の姿
さらに、開始直前には、どんどん人が集まって立ち見の列ができるまでになった。スゲェェェエエエ! しかし、私(中澤)には1つ分からないことがある。
私は、Vシネでしか竹内力さんを見たことがないのだが、どちらかと言うと無口なイメージだ。眼光鋭くにらむとかドスきかせて凄んでる記憶しかないんだけど、一体どんなトークショーが展開されるのか。若干恐ろしくもある。ゴクリ。と固唾を飲んでいたら……
めっちゃしゃべるやん!
めっちゃ客イジるやん!!
めっちゃボケるやーーーーーん!!!!
内容は、『力祭』で販売される竹内力さんプロデュースの焼酎「真政(しんせい)」などについての話だったりするのだが、その合間をめっちゃトークで埋めるやん。個人的には、時おりネタのように繰り出される白目が綺麗すぎて笑った。竹内力、笑いに貪欲すぎィィィイイイ!
その貪欲さに寒空の会場も温まっていく。個人的にこのキャラは想定外だったのだが、竹内力さんは「何でもいいや俺は。三枚目キャラだからどうせ」と言っていたので、ファンの間では周知の事実なのかもしれない。
30代の頃、「リキタケウチ(RIKI TAKEUCHI)」という洋服ブランドをやっていたという竹内力さん。今回の『力祭』でトートバックなど多様なグッズのプロデュースを行ったのには、その経験が活かされているようだ。
・本番はここから
そんな感じで30分のトークショーはあっという間に終了。しかし、本番はここからだ。そう、いよいよ14時から浦和伊勢丹5階の紳士服売り場にて竹内力さんが店頭販売を行うのである!
言わば、トークショーは前夜祭のようなもの。というわけで適当に時間をつぶし、14時に浦和伊勢丹5階の紳士服売り場に向かってみると……
行列っ……!
圧倒的行列っ……!
・圧倒的っ……!
グッズ売り場の入り口から伸びた列が、売り場を囲むようにグルッと1周している。静かにザワザワしているような妙な緊張感に満ちた会場。息を殺して祭りの開始を待つ客たち。と、ついにその瞬間がやって来た。
竹内力、降臨っ……!
圧倒的降臨っ……!!
同時に巻き起こる拍手! 拍手!! 拍手!!! 店内をぐるりと歩きながら、商品の説明などでお客さんに語りかけて回るRIKI TAKEUCHI。まるでディナーショーでも見ているようだ。圧倒的接客っ……!
なお、1万円以上購入で2ショット写真、5万円以上でサイン色紙という特典があるのだが、ほとんどの人が2ショットを撮ってもらっている。中には目に涙を浮かべている人も。圧倒的竹内力(たけうちりょく)っ……!!
・圧倒的RIKI TAKEUCHI
私が売り場に入れたのは店頭販売開始から20~30分が経った頃。老若男女でごった返す会場はまさに狂乱の宴だ。その間をすり抜けグッズを購入。私も2ショットを撮ってもらいたい!
私の順番が回ってくると、「よく来たな!」と竹内力さん。近くで見るとやはり存在感が尋常じゃない。マンガで言うと1人だけ劇画である。
とは言え、威圧的なわけではないのが不思議。目の前にすると、なんとなく心を開いてしまう雰囲気があるのだ。あらゆる角度からRIKI TAKEUCHIが迫ってくる。圧倒的RIKI TAKEUCHIっ……!
さて置き、並んでいる人も多いため、サクッと2ショットを撮ってもらおう。せーのっ! ゼニの匂いがしよるでえッ!!
──こうして私の『力祭』は幕を閉じた。Vシネでしか竹内力さんを見たことがなかった私だが、正直めちゃくちゃ楽しかったぞ!
また、意外と若い人が見受けられたのが印象的だった。会場には、目をキラキラさせて竹内力さんと握手する10代後半か20代くらいの男性の姿も。VHSが廃れても、Vシネマの帝王はみんなの心の中にいるのだ。
浦和を狂乱のるつぼに叩き落した『力祭』。次回は2020年1月15日から1月19日、仙台三越にて開催だ! 竹内力さんの来店は18日、19日とのことなので気になる人は要チェック!!
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼トークショーの動画
▼『力祭』で販売されていたグッズ