突然だが、先日なんとも気になる商品を発見した。その商品の何が気になったかというと、ズバリ商品名。それは『カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉』というのだ──。
名前の通り、振りかけるだけでカップラーメンを美味しくしてくれる粉なのだという。これは試す価値ありと思い、王道のカップヌードルとレンジ系ラーメン、ペヤングソースやきそばの3つに魔法の粉を振りかけてみることにした。
・カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉
調べてみたところ、『カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉』というのはいくつかあるらしい。今回私が買ったのは、ドンキホーテのオリジナルブランド「情熱価格」と食品製造メーカー「味源」がコラボしている商品。そのため商品パッケージに情熱価格と味源のロゴが表記されている。
購入した場所もドンキであるが、調べてみるとネットでも購入できるようだった。また、味源から出ている魔法の粉が何種類かあるので、それならドンキに限らず購入できるのではないかと思う。
・魔法の粉の調査開始
それでは、魔法の粉はかけると本当に美味しいのかについて検証していく。まず今回調査に使う3つのラーメンを紹介しよう!
1つ目はカップラーメンからカップヌードル(醤油味)。2つ目はラーメン繋がりで、レンジで温めて食べるラーメンから味噌ラーメン。3つ目は同じカップ麺ということで、ペヤングソースやきそばを試してみる。
そして調査するにあたり、1つだけ問題なのが “旨さの変化” だろう。旨さの感じ方は人それぞれなので、言葉だけの表現ではどれだけ美味しくなったのかが分かりづらい。そのため粉をかける前とかけた後、それぞれ旨さを10点満点で評価するシステムにした。
これなら粉をかける前とかけた後の、味の変化具合がより分かりやすく伝えられると思ったからだ。とはいっても、あくまで私個人がつけた点数なので、個人差があるということは理解してほしい。
粉をかける前はレンジで温めて食べる味噌ラーメンが、他のカップ麺と比べ少しだけ美味しかった。そしてカップ麺2つは不味くはないが、やはりカップ麺の美味しさといったところ。点数化すると、味噌ラーメン5点、カップヌードル4点、ペヤング4点。
3つとも普通に旨い範囲であったが、果たして粉をかけるとどう変わるのか。魔法の粉はカップラーメンに小さじ約1~3杯ということで、食べながら調整しつつそれぞれ振りかけていった。
粉をかけた後の3つのラーメンの点数は……
味噌ラーメン8点、カップヌードル6点、ペヤング10点。
……ペヤングが10点ッ!? 驚きの変化率なのだが、まずは順に味噌ラーメンから説明していく。味噌ラーメンは味が濃いため、魔法の粉を入れると味噌にコクが増して美味しく変化した。粉を入れる前よりも、味噌がより濃厚なスープになったと感じる。
次にカップヌードルだが、『カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉』だったのにあまり変化が起きなかった。何故かというと、この魔法の粉の正体は魚粉。原材料名を確認するとアサリ、カツオ節、煮干し、シジミ、ホタテなどのパウダーが入っていた。
恐らく魔法の粉に含まれる魚介の強い香りと、カップヌードルの醤油風味がうまく調和できなかったのだと思う。味が分離しているような雰囲気で、旨くなったのか絶妙なライン。ただ、個人的に魚介感が好きなのでかける前よりは2点ほど加点をした。
そして10点となったペヤングソースやきそばについてだが、これは声を大にして魔法の粉をかけるべしと言いたいくらい美味しく変化した! カップ麺特有の味気なさを魔法の粉が補ってくれている。
ペヤングソースの甘みに、魔法の粉が溶け込んで味わい深い。ソースの後に魚介感をしっかりと残してくれ、文句ひとつ出ないほど旨い。
・シンプルな味には×
今回『カップラーメンが更に旨くなる魔法の粉』を試してみて、カップラーメンに合う魔法の粉というだけではなく、麺もの全体に合う魔法の粉という印象を受けた。麺の中でも味が重要で、醤油や塩などは避けた方が良さそう。魔法の粉自体が濃い魚粉だから、シンプルすぎる味だと浮いてしまうかもしれない。
ちなみに値段は378円で、内容量は70グラムとなっている。カップラーメンに使うのも良いだろうし、普段の麺料理でも使うことができそう。カップラーメンに限らず、麺が好きな人にはオススメだぞ~!