先日、関西国際空港の土産物店で “お馴染みの青い消しゴムがお菓子とコラボ” と書かれた看板を見つけた。関東出身の記者にとって、もっとも馴染み深い青い消しゴムといえば「MONO」なのだが……そこにあったのは「Radar(レーダー)」なる消しゴムのグッズ。
おい待て。青白黒のストライプデザインと “MONO” の文字は、消しゴム界の絶対的王者じゃないのか。まさか関西では「レーダー」が主流……なのだろうか。とにかく地元激推しの「レーダー」商品の中から、最も消しゴム感のあるキャラメルを1つ購入してみることにした。
・レーダーの歴史
購入後、さっそくレーダーについて調べてみると “西日本においては定番の消しゴムとして認知されている” 株式会社シードのロングセラー商品らしい。シードは大阪生まれのものづくり企業で、大正4年(1915年)に創業したそうだ。老舗中の老舗である。そして……
レーダーは、1968年に「最高級プラスチック字消し」として発売が開始された商品。マジかよ。そんなに歴史がある消しゴムだったとは……どうせならキャラメルではなく、レーダーの消しゴムを記念に買いたかったぞ。
・MONOとの関係
しかもだ、あの「MONO」も、現在は株式会社トンボ鉛筆の工場で生産しているが、もともとは株式会社シードが委託を受けて製造していた消しゴムらしい……ええっとつまり、生みの親が一緒ということか。なんだか急にレーダーさんにも親近感がわいてきたな。
・レーダーのキャラメル
前置きがとても長くなってしまったが、そんなレーダー消しゴムとお菓子が前代未聞のコラボを果たしたのである。グミやチョコレート、クッキーなんかも売っていて、先に述べたとおり、パッケージが1番消しゴムだったのが……キャラメル(270円)というわけだ。
箱から出てきた白いキャラメルも、消しゴムのようなビジュアル。いわゆる普通のミルクキャラメルがギッシリ18個も入っているぞ。もちろん1人で18個食べても良いが、友人に差し出してから「消しゴムとレーダーの歴史」についてじっくり語り合うのもオススメだ。
・消しゴムもキャラメルの味も懐かしい
レーダーのミルクキャラメルは、消しゴムのマイルドな消し味と同様、マイルドでやさしい甘さであった。うむ、消しゴムもキャラメルの味も懐かしい気持ちになるなぁ。なお、空港以外なら大阪の土産店『リトル大阪』でも購入できるらしいぞ。大阪土産にぜひ!
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼レーダーのキャラメル