「歴代興行収入No.1」「アカデミー賞確実」「全米が泣いた」──。おわかりの通り、これらは一般的に使用される映画の宣伝文句である。確かに「歴代興行収入No.1」なんて言われると迫力があるし、興味も湧く。ただ一方で、どれも新鮮味に欠けることは否めない。
そんな中、気になって仕方がない映画の宣伝文句を発見してしまった。それは2019年10月25日に公開される『ロボット2.0』の宣伝文句で、ズバリ “インド最強映画” である。インド……最強映画だと……? 人口13億人とも言われるインド最強の映画とはいったい……?
・映画大国インド
まあまあ有名な話ではあるが、インドは世界最大級の映画大国として知られている。年間の製作本数はもちろんのこと、観客動員数も世界No.1……だと前にテレビでやっていた。詳細な数字などについては不明だが、インドが映画大国であることは間違いないだろう。
インド映画といえば “歌って踊る娯楽大作” というイメージで、日本でもかつて「ムトゥ 踊るマハラジャ」が話題となった。そのパロディ映画で、南原清隆さん主演の「ナトゥ 踊る! ニンジャ伝説」をご記憶の方もいらっしゃるハズだ。
とはいえ、インド映画は非常にクセが強く、日本ではなかなか観賞までには至らないケースがほとんどではなかろうか? そんな日本で「インド最強映画」とか言われても、正直ピンと来ない。……んが、ぶっちゃけやけに気になることもまた事実である。
・インド最強の理由
さて、そのインド最強映画だという『ロボット2.0』は、2010年公開の「ロボット」の続編で、インドでは2018年興行収入記録No.1、制作費はインド映画史上最高の90億円をつぎ込んだガチの超大作だという。
さらに主演は前作に引き続き、インドを代表する国民的スーパースター、ラジニカーント(68歳!)が務めており、特殊メイクには「アベンジャーズ」や「ジュラシックワールド」を担当したレガシー・エフェクツが参加しているというから『ロボット2.0』は本気だ。
予告編の方はというと、ハッキリ言ってよくわからない。……のだが、謎の迫力に満ちあふれている。パロディなのか、アクションなのか、それともラブストーリーなのか? もちろん、インド映画の醍醐味 “歌って踊って” もきっちり用意されているぞ。
とにもかくにも、インド最強映画『ロボット2.0』の “よくわからないけどスゴい感” は異常である。そもそもインド映画を劇場で鑑賞できる機会も少ないので、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか? 映画『ロボット2.0』は10月25日公開だ。
参考リンク:映画「ロボット2.0」公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2018 Lyca Productions. All rights reserved.
▼予告編はこちら。
▼前作「ロボット」が3分でわかる動画はこちら。
▼もちろん、歌って踊ってるぞ!