ちゃんぽんの発祥地といえば長崎県長崎市だ。明治時代に中華料理屋の店主が、中国人留学生のために安くて栄養価の高いちゃんぽんを考案したらしい。そんなちゃんぽんが、船を介して交流のあった熊本県の天草諸島へ伝わり、天草は「ちゃんぽんの街」になったのだとか。

──そんな話を聞いたのが数年前。そして先日、天草に行く機会があったので、ここは確実に「天草ちゃんぽん」を食べておこうと決意した。数ある名店の中から選んだお店は……観光客や常連客で常に賑わっているという『大空食堂』である!

・大空食堂

熊本県上天草市の小さな漁港を目指して国道266号線を走っていると、年季の入った黄色い看板が見えてきた。「大空食堂 ちゃんぽん」と書かれた看板だ。堂々とした文字が気持ち良い。さあ、磯の香りが広がる港に車をとめて食堂へ。なんだか落ち着く場所だなぁ。

さて、店内も昔懐かしい昭和な雰囲気で和む。メニューを確認すると……さすが「食堂」と名乗るだけあり、ちゃんぽん以外にカレーやうどん等も揃っている模様。ただ、注文するのはもちろん「長崎ちゃんぽん(800円)」だ。何日も前から楽しみにしていたからな。

・豪快過ぎる島民食

外の景色を眺めながら待っていると、野菜が豪快に盛り付けてある名物チャンポンが登場した。なんと普通盛りでも超重量級のド迫力! 

具材は、キャベツ、人参、海老、豚肉、もやし、キクラゲなどなど。ほほう、もう麺がまったく見えませんな。最高だ。肉、野菜、魚介が揃っているご馳走じゃないか。

ではでは、麺を救出するために野菜からガンガン食べていこう。ってことで、パクリと一口食べてみると……待て待てキャベツうっめぇぇ。エキスが凝縮したスープが染みまくりで旨味がじわじわ出てくる極上の味わいである。くたくた具合がたまらない。

殻付きの海老も驚くほど入っている……なるほどスープも美味いわけですわ。まさに「漁港のちゃんぽん」って感じ。豪快な島民食は、栄養もボリュームもサービスもえげつないようだ。

そして野菜を半分ほど食べてから、いよいよ麺を引き出す……これまたスープをよく吸っているから美味いなぁ。ちなみに地元の方曰く、野菜と混ぜてコショウをチョイ足しするのがオススメとのこと。食べ方も地域によって色々である。

圧倒的ボリュームにビビってしまったものの、結果的にはスープまで完飲。期待していた以上に美味しかった。なんならスープを持ち帰って、飲んだ後にもう1度味わいたいくらいだ。

・日本三大ちゃんぽん

天草は、長崎市、長崎県雲仙市小浜とともに「日本三大ちゃんぽん」と言われている。天草全島には100店舗のちゃんぽん提供店があるそうだ。店を出た直後に「次はどこに行こうか」と検索してしまうほどハマったぞ……大空食堂、恐るべしちゃんぽんだった。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 大空食堂
住所 熊本県上天草市大矢野町登立4823
時間 11:00~18:00
休日 日曜・祝日

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.