私(佐藤)はつい最近まで知らなかった。TBSの安住紳一郎アナウンサーが、私と同い年(1973年うまれ)であるということを。あの正直で素朴な人柄から、私よりもずっと若いはずと勝手に決めつけていた。それにしても、私と比べるとはるかに若く見える。

さて、なぜ安住アナの年齢を知ることになったのかというと、彼がメインパーソナリティーを務めるTBSラジオの日曜日の生放送『安住紳一郎の日曜天国』に出演したからである。朝の生放送になぜ私が!? まったくもって理由は不明だが、とにかく出演させて頂き、安住アナと直に話す機会を頂けたのだ。

・何界?

この番組では、毎回11時頃から始まる『ゲスト de ダバダ』というコーナーにゲストを迎えている。当初私の元に出演依頼が来た時に、担当者は私にこう説明してくれた。


「毎週日曜朝10時から生放送をしておりまして、11時から各界のゲストをお招きする『ゲストdeダバダ』というコーナーがあります」


各界だと!? 私は何界に分類されているんだ? “メガネおじさん界” か? “無精ヒゲ界” ? “短足界” なら大いにあり得る。もしかして、“メンズポールダンサー界” ? いやいや、それを語るには初心者にもほどがある。 “iPhone行列界” なら少しは話せるかも。一体何界なのか……。結局答えは出ないまま、2人の担当者と打ち合わせをした後に、本番前日を迎えた。


・何を話せるというのか?

おかげ様でテレビには何度か出演させて頂いたが、ラジオの生放送は今回が初めて。生となると段取りが大変だ。仮台本は前日夜に出来上がり、その夜のうちに制作チームが会議行い、放送日早朝に本番の台本が完成する。私の元にもメールをお送り頂いたが、日曜朝は全然寝てる! スタジオ入りするまでその内容を知らなかった。ちゃんと話せるか不安だ……。


・何本吸った?

10時半にスタジオ入りし、打ち合わせ。11時頃の本番まで10分程度の間があった。この間が緊張感を増幅させている。いかん、ジッとしていられない。仕方がないので、喫煙所で立て続けに3~4本たばこを吸う。アイコスと互換機に立て続けにヒートスティックをぶち込んで、吸えるだけ吸ったんだけど、結局自分が何本吸ったのか覚えていない。本当は1本しか吸っていないんじゃないか?


・心の距離が縮まった

そうして迎えた本番。スタジオに入るとそこにはあの安住さん! 勝手にデカい人だと思っていたけど、安住さん、意外と小さいな。この時に私より小さい人かな? と思ったけど、実際は私(169センチ)よりも安住さん(174センチ)の方が全然デカかった。私は何を勘違いして、自分の方がデカいと思ったのか?

約30分の出演時間のなかで、楽しくお話をさせて頂いた。実際に細かいところは覚えていない(テレビ収録でもいつも何も覚えていない)のだが、とにかく話しやすかった。今まで出演したどの番組よりも断然話しやすかったのは、きっと安住さんの腕なのだろう。そうとしか思えない。気づかないうちに緊張を解かれていたような気がする。


お話したなかでもっとも印象に残ったのは、私と安住さんが同い年であるということ。安住さんが私と同い年であることを話題に振ると、第2次ベビーブームの真っただ中で、学生時代はお互い競争が激しかったことを確かめあった。そのうえで。


佐藤 「(安住さんはその)競争を勝って来られた?」
安住さん 「違うんですよ! 正しく言うと、傷だらけなんですよ(笑)」


流れのなかの1つの話題に過ぎなかったのかもしれないけど、そこで何となく安住さんとの心の距離が縮まった気がした。


ちなみに聞き逃した方は、「radiko(ラジコ)」のタイムフリー聴取機能で、放送終了から1週間以内(9月1日まで)なら聞くことができるぞ。また安住さんにお会いできる機会を頂けることを願う! 結局私は何界から来たことになっていたのか、不明だ……。

参照元:TBSラジオ「日曜天国」、radiko
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24