キンキンに冷えてやがる……!! この表現を聞けば、ほとんどの人は漫画『カイジ』のビールシーンを思い浮かべることだろう。それはそうだ、シンプルながらあんなに美味しそうに感じるビールの表現は他にない!
ただ、これからは唐揚げでも同じフレーズが使えるかもしれない。というのも、福岡県の「有限会社 鳥一番フードサービス」が販売している努努鶏(ゆめゆめどり)という商品は、なんと冷やして食べるからである! キンキンッ!!
・冷たい唐揚げってどうやってできるの?
わざわざ言うまでもないが、唐揚げは肉に下味をつけて油で揚げるもの。出来上がりはアッツアツでジューシーなのが人気の理由の1つだが……
前述したように、福岡県では冷やして食べる唐揚げも存在する。普通の唐揚げとは正反対の特徴を持った作り方なので、本題に入る前にそのあたりをお伝えしておこう。
1. 下味を付けず、揚げた後にタレをからめる
2. 高温で長時間揚げる
3. おかずではなく、おやつ、お土産、おつまみにする
4. 柔らかくなく固い唐揚げにする。冷やして食べる
──といったように、普通とは真逆とも言えるような食べ方&作り方をする。現在も商品は改良されており、他が真似できない唐揚げであり続けている。30年以上に渡って愛される「努努鶏」は、福岡県のソウルフード的存在だ。
・アンテナショップで購入
しかし、ソウルフードと言っても今は便利な時代となったもので、アンテナショップや通販でも購入できるようになった。連日30度を超えている今の暑い時期にキンキンの唐揚げを食べたい!
てことで、東京は有楽町の「交通会館」にやってきた。フフフのフ、地下1Fには「THE博多」という九州物産のアンテナショップでキンキン唐揚げが売っていることを知っている。あとは売り切れていないことを願うだけ。
店内を覗いてみると……
あった! あった!!
オーソドックスな手羽中250gを税込1080円で購入。ふむふむ、味の種類によって持ち運べる時間は違うが、1日くらいは大丈夫。帰って再冷凍してから、食べる前に5〜10分くらい自然解凍すればOKだ。決して温めてはいけないというのは、知らない人からしたら斬新すぎておったまげるに違いない。
・いざ実食
それでは持ち帰って食べてみるとしよう。福岡出身の記者が食べても単に懐かしいだけなので、編集部メンバーに実食した感想を聞いてみることにした。まずはマジのマジで冷凍庫でキンキンになった唐揚げを取り出す。
で、5分ほど自然解凍して食べてみると……
「えっ、本当にキンキン!」「おぉ、カタい(笑)」といったコメントが。そうやろそうやろ、普通に生活していたら巡り会う機会があまりないだけに驚いてくれなくちゃ! しっかりと味がついているため「お酒のつまみとして最高」なんて声も上がっていた。
個人的にハッとさせられたのが、甘辛さについてのコメントだ。九州に住んでいたら甘い醤油をはじめ、食事で甘さが顔を覗かせることがしばしば。ピリッとした中に甘さがあると言われたことで、改めて福岡発の商品なんだなぁと実感した。
ともあれ、キンキンに冷えた唐揚げは大好評。北は北海道から西は島根まで、どこの出身者も美味しいと絶賛してくれたので興味のある方は食べてみるといいだろう。
・通販は時間がかかる
なお、通販も可能とお伝えしたが、努努鶏のHPを確認したら到着まで時間がかかるとのことだった。暑い日が続いているからか、注文が殺到しているらしい。福岡県外に住んでいてどうしても早く食べたい人は、各地のアンテナショップを調べてみよう。
参考リンク:努努鶏HP
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼普通の唐揚げとの違い
▼公式(?)キャラクターはバリバリの博多っ子
▼ちょっと文字が小さいが、こちらが買える店
▼箱にはこんな仕掛けもあるぞ(笑)