米アップルは2019年7月23日、新しいバージョンの端末用ソフトウェア「iOS12.4」をリリースした。今回のバージョンの目玉は、新しい端末を設定する時に、古い端末から直接データを転送できる機能だ。
ちょうど「iPhoneSE」の買い替え時と感じていた私(佐藤)は、さっそくiOSをバージョンアップして、新しい端末を買ってきた! 直接データ転送はどういったものなのかを、自ら確認してみたぞッ!!
・私のSEとお別れ……
私のSEはもうダメになりそうだ。Lightningケーブルの接続部分が接触不良になっているらしく、ケーブルをさしても一発で充電開始とはならない。またケーブルの角度によっては、充電できていないこともしょっちゅうある。
もうお別れの時が近いと判断した私は、新しいiPhoneSE……、いや正確には中古だから新しくないけど、私にとっては新しいiPhoneSEを購入。状態は「ランクB」だったが、きっと今の端末よりはマシだろうと判断して、64ギガバイトのモデルを2万6800円で購入してきた。
ヨシ! これで私のSEライフはまだまだ続くぞ!
・新旧端末を同期
これで準備万端。新SEはあらかじめ設定が行われていたのだが、一旦初期化して最初から設定を行うことにした。まっさらな状態で電源を入れると、「こんにちは」の文字が浮かび上がる。おお! 久しぶりに見るな、コレ。約3年ぶりか。
隣に旧SEを置いた状態で、言語選択画面に移ると、旧SEの画面上に「新しいiPhoneを設定」が出現した。AppleID(旧SEで設定済みのもの)を確認して「続ける」をタップする。
すると、新SEにマーカーが表示されるので、これを旧SEのカメラで読み取る。
旧SEに表示されている円のなかに新SEのマーカーを捉えれば、同期完了だ。
・アクティベートからデータ転送
続いて、新SEに旧SEのパスコードを入力。
そうすると、iPhoneのアクティベートが始まるので、そのまましばし待つ。
この後に、TouchIDの設定や位置情報の設定などを行い、いよいよデータ転送が始まる。正直なところ、どれだけ時間がかかるか分からなかったのだが、いざ始まってみると……。
4時間! マジかよ!! 今、旧SEが使えないのはちょっと困る!
ということで一旦データ転送を中止することにした。中止は旧SE(古い方の端末)でキャンセルするか、新SE(新しい端末)のホームボタンを押すと、「やり直す」という項目を見つけることができるはず。ただしこのキャンセル方法は、ホームボタンのあるモデルでしか適用できないと思われる。
やり直しを行うと初期化されるので、改めて古い端末と同期を行うことになる。
・再度挑むと35分
再度データ転送に挑んだところ、残り時間が35分の状態でスタートした。理由は不明だ。
何かの間違いかと思ったら、順調に時間を消化して行き、時間通りにデータ転送は終了した。
再起動後に、ようやく新SEのホーム画面を見ることができた。ほとんどのアプリはインストール完了していない状態だったが、データ転送は問題なく完了したようだ。
写真・動画はもれなく転送されている。
旧SEに入っている音楽も転送完了。
ホーム画面・ロック画面の壁紙まで設定された状態。完全なるコピー端末の完成である。
iPhoneのデータ転送は、端末を買い替える度に割と手間取ることなのだが、この直接転送でその手間が飛躍的に省けるといって良いだろう。とはいえ、いつ何が起こるかわからないので、あらかじめバックアップを取ることをオススメする。
参考リンク:Apple「iOS」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS